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2019年06月12日

価格カルテルはなぜダメなのか|似た言葉と価格カルテルの違い3つ

価格カルテルとは、企業同士が不当に価格を調整し、消費者やその他の業者に不利益を与え、自らは不当に利益を得る行動をいいます。価格カルテルは、昔から行われていたことですが、現在の自由市場、自由競争の社会では違法です。価格カルテルに関して解説を行います。

価格カルテルはなぜダメなのか|似た言葉と価格カルテルの違い3つ

価格カルテルとは

価格カルテルはなぜダメなのか|似た言葉と価格カルテルの違い3つ
価格カルテルとは、複数の事業者が結託し、商品の価格や流通量、そして技術や取引先をもコントロールし、市場の競争原理を無くしてしまうことです。

価格カルテルが行われると、市場の競争原理が働かなくなりますので、消費者や事業者の取引先は不利な条件で商品の購入などを強いられることになるため、許されないものとされています。

価格カルテルは公正取引委員会が取り締まり、監視を行い、市場で発生しないようにされています。

ビジネスマンに必須の知識

価格カルテルはなぜダメなのか|似た言葉と価格カルテルの違い3つ
価格カルテルに関しての知識は、ビジネスマンにとっては必須の知識になります。取引先との業務提携や、話し合いにより、ビジネスをスムーズに展開しようとした場合、状況によっては、価格カルテルと認識される場合もあるからです。

価格カルテルはれっきとした犯罪です。「法の不知は許されない」という言葉があるように「知らなかった」では済まされません。

価格カルテルについては、全てのビジネスマンが把握必須の知識です。

商法や会社法の用語

価格カルテルは、裁判でもよく使用される言葉ですが「独占禁止法」などと呼ばれています。独占禁止法は、ニュースなどを見ていると頻繁に出てくる用語です。

簡単にいうと、独占禁止法は「力を持った企業が市場を制し、他の業者や消費者に不利益な価格を設定すること」になります。つまり、独占禁止法が価格カルテルと考えるといいでしょう。

大企業になるほど、市場占有率が高くなりますので、価格カルテルが発生しやすくなります。

カルテルの意味

価格カルテルはなぜダメなのか|似た言葉と価格カルテルの違い3つ
価格カルテルとはいっても「カルテル」とはそもそもなんの意味なのかわからない、という人も多いはずです。ここでは、カルテルという言葉について解説します。

価格カルテルのカルテルは「複数の企業間で協定を結び市場に流す商品の数や販売価格を調整する」という意味です。

複数の業者で市場をコントロールするということは、消費者は、コントロールされた数の商品を購入しなければならなくなり、不利益を被ります。

カルテルの英語表記

価格カルテルの英語表記ですが「Cartel」と表記します。カルテルは「企業連合」とも訳される場合もありますが、意味としては同じです。企業が結託することで、市場操作を行うことがカルテルですので「企業連合」でも間違いはないでしょう。

また、企業だけではなく、国同士が結託して資源の流通を制限することも「Caltel」として表現されます。「Caltel」「カルテル」は、和製英語ではなく、世界共通語です。

カルテルの歴史

カルテルの歴史を紐解くのは至難の技です。なぜなら、人類が生まれてから、大なり小なりカルテルというものは存在したからです。

現在のように「価格カルテル」というような言葉が使用され始めたのは、近世であり、中世では「ギルド」というふうな呼ばれ方もしていました。

市場をコントロールして利益を得るという行いは、物々交換の時代からも存在しており、経済という概念がない時代からカルテルは存在したということです。

価格カルテルはなぜダメなのか

価格カルテルはなぜダメなのか|似た言葉と価格カルテルの違い3つ
価格カルテルがダメな理由は「独占」にあります。独占は、商売をする人にとっては、一番簡単に利益を得る方法です。

そのため、いつの時代の商人も独占を目指しました。法律が今よりも厳しくない時代は、それで巨万の富を得る商人もいましたが、その影では、不当に搾取される人たちがいます。

価格カルテルで市場が独占されることで、社会全体に不利益のしわ寄せが発生してしまうのは間違いありません。

価格カルテルが起こる理由

価格カルテルはなぜダメなのか|似た言葉と価格カルテルの違い3つ
価格カルテルが起こる理由は「簡単に利益が得られる」からです。自由競争の市場がある場合、消費者は基本的にはサービスがよくて価格が安い商品を求めるのが普通です。

そうなると、供給側の企業は、企業努力でサービスや品質を向上させたり、価格を安くする必要があります。そうなると、利益は下がります。

価格カルテルを結べば、競争原理が消えますので、労せず利益の確保ができます。こんなに美味しい話はありません。

価格協定による企業のメリット

価格カルテルはなぜダメなのか|似た言葉と価格カルテルの違い3つ
価格カルテルは企業間の価格協定です。そこで得られる企業のメリットは、先述したように「簡単に利益が得られる」ということになります。

サービスや品質を向上させ、価格を下げることは、単純に商品の利益が下がるだけではなく、人件費も発生します。価格協定を行い、市場価格、市場流通量を抑制できれば、大幅なコストダウンが図れ、無駄な営業もいりません。

価格カルテルは、企業にとって大きなメリットがあります。

公共の利益とは

価格カルテルはなぜダメなのか|似た言葉と価格カルテルの違い3つ
価格カルテルの裁判などでは「公共の利益」という言葉が使用されます。公共の利益とは「公益」とも略される言葉ですが、社会全体の利益を意味します。

この社会全体とは、企業もそうですが、消費者や企業の取引先など、全ての関係者の利益を指します。

価格カルテルがむすばれると、利益を得るのは、価格カルテルを結んだ企業だけで、その他の関係者には不当に利益が回ってきません。こうなると、公共の利益があるとはいえません。

独占禁止法による取引制限

価格カルテルはなぜダメなのか|似た言葉と価格カルテルの違い3つ
独占禁止法では取引制限に対し、厳しい罰則が設けられています。「不当な取引制限」と称される独占禁止法の規定を解説します。

取引制限では、価格カルテルや入札談合といった行動を取り締まることを念頭においています。取引制限を行なったとみなされた場合、公正取引委員会による行政処分が下される結果になります。

「排除措置命令」や「課徴金納付命令」といった処分が下され、下された企業には大きなダメージといえるでしょう。

最低販売価格

独占禁止法では、最低販売価格をメーカーなどが小売業者などに強制することを違法としています。小売業者の販売価格を、メーカーなどの製造元がコントロールし、指示に従わなければ、供給を止めるというケースがあります。

価格指定のメーカーの行動や、合意して小売店が販売価格をあわせて販売した場合、価格カルテルと認識されます。消費者にとって利益がなくなり、市場の競争原理が働かなくなるからです。

値上げ率

最低価格と同じく、メーカーなどの供給側といった強い立場の方から、小売店側に商品の価格を釣り上げるように指示する「値上げの要請」も違反です。

商品の値上げ、値下げは小売店独自で決めるのが普通です。もちろん、著しく価格を釣り上げたり下げたりするのは、小売店でもダメですが、供給側が力を持って指示してはいけません。自由市場、自由競争の原理どおり、企業努力によって価格は設定されなければなりません。

違反事例

価格カルテルはなぜダメなのか|似た言葉と価格カルテルの違い3つ
価格カルテルや独占禁止法に関して解説をしてきましたが、実際にはどのような違反事例があるのでしょうか。ここからは、価格カルテルで裁判になり、実際に処罰を受けた企業の例を、各業界ごとに例を挙げながら、解説を行なっていきます。

食品業界

食品業界での価格カルテルの事例を紹介します。以前、発生した価格カルテルでは、甘味料を巡った価格カルテルの例があります。メーカー10社が共謀し、2年間で2回、甘味料の価格の値上げ幅を協議し、値上げ価格の調整を行なったとされています。

これにより、食品加工メーカーは、不当に価格の調整をされることにより、余計なコストがかかります。最終的には価格は消費者への販売価格に転化され、公共の利益に反します。

家電販売店

家電販売店では、大手の販売店が、自社での販売を続けたければ、従業員を派遣して販売を手伝うよう、促した事例があります。この時は、供給側のメーカーではなく、販売側の小売業からの圧力です。

どちらにせよ、優先的な地位にある業者が、立場の弱い相手に脅しとも取れるような行動をとってはいけません。大手販売店は、独占禁止法の疑いで公正取引委員会の立ち入り調査を受け「優越的地位の乱用」の疑いで調査されました。

サービス業界

サービス業界でも価格カルテルは結ばれています。産業ガス業界でも価格カルテルが発生しており、原油価格高騰をみこし、運輸価格や輸送コストの上昇を想定して、数社が価格カルテルを結んでいました。

価格カルテルにより、産業ガスの価格が10パーセントほど値上げされ、ガスを供給される業者側は、選択の余地がなく、値上げを受け入れざるをえなくなるという事例がありました。

3つの似た言葉と価格カルテルとの違い

価格カルテルはなぜダメなのか|似た言葉と価格カルテルの違い3つ
価格カルテルという言葉のように、カルテルという言葉は他にも多々使用されています。カルテルという言葉が使用されていると、全て同じ意味であると勘違いしてしまいますが、言葉は似ていても、意味は違います。

価格カルテルに似た3つの言葉である「数量カルテル」「市場分割カルテル」「合理化カルテル」について解説を行なっていきましょう。

1:数量カルテル

数量カルテルは、価格カルテルのように、価格を制限したり、価格を決めてしまうことと同じように、市場に出回る数量を制限してしまうことをいいます。

数量カルテルが結ばれてしまうと、需要と供給のバランスが崩れ、価格が高騰します。わかりやすい例を出すと、ガソリンです。世界の産油国が産油のペースを制限すると、原油価格が高騰、それによりガソリン価格も高騰します。

これも国同士による数量カルテルの一種です。

2:市場分割カルテル

市場分割カルテルは、ライバル会社同士が協定を結び、自分たちの市場には影響力を及ばさない、つまり市場に介入しないことを約束することです。

自由市場、自由競争の原理では、このような考えは許されません。その地域の消費者は、不利な条件で、その地域の業者からしか購入できなくなる可能性があります。

市場分割カルテルにも罰則がありますので、安易な市場分割は戦略ではなく犯罪であるという認識が必要です。

3:合理化カルテル

合理化カルテルは、ライバル企業同士が、互いの利益のために合理的な行動をお互いに取るために結ばれるカルテルです。この合理化カルテルは、日本では一時期、一部の例では合法扱いされていました。

一部の例とは、技術や品質の向上、コストダウンといった、企業の合理化に必要といった場合のことです。しかし、1999年に独占禁止法が改正され、この合理化カルテルは完全に違法とされました。

価格カルテルを正しく理解しよう

価格カルテルに関して解説を行なっていきました。普段、ビジネスマンが何気無く行なっている行動も、実は価格カルテルに該当する可能性もあります。

価格カルテルを正しく理解し、日々のビジネスに努めることが重要です。

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