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2019年08月16日

オフバランス取引が含まれる主要な取引6つ|オフバランス取引が必要な理由

オフバランス取引という言葉をご存知でしょうか。この記事では、オフバランス取引が含まれる主要な取引を確認し、オフバランス取引がどのように広まり縮小してきたのかを見ていきます。オフバランス取引の現状について理解したい方は是非読んでみてください

オフバランス取引が含まれる主要な取引6つ|オフバランス取引が必要な理由

オフバランス取引とは

オフバランス取引とは、バランスシート(貸借対照表)に記載されない取引のことを指します。簿外取引ともいいます。

元本を想定して取引をおこないますが、実際に元本に相当する資金の授受は行われません。そのため、バランスシートへの計上をせずに会計処理をおこないます。

正確にはオフバランスシート取引

オフバランス取引の本来の意味は、貸借対照表から外れている(オフ)ということです。元本を必要とする従来の取引(オンバランス取引)と比較して、元本に相当する資金が不要であるため、投下資本に対する利益の割合が大幅に向上します。

オフバランス取引の歴史

オフバランス取引は、世界的な金融市場の拡大や取引の複雑化に加え、リスクの高まりなどを背景に1970年以降、金融取引の重要なツールとして取引が開始されました。

その後、金融の自由化、国際化の進展を背景として飛躍的に発達し、整備されてきました。

オフバランスが拡大した年代とは

オフバランス取引は、1980年代初めから急速に拡大してきました。その背景には、金利や為替の変動幅増大に伴う市場リスク回避の必要性が増大していることや、国際金融市場の証券化により金融取引の技術を駆使する動きがありました。

1980年代ごろからは、企業が積極的に利用するようになった先物取引、オプション、スワップなどのデリバティブ取引による新金融商品がオフバランス取引になったことで注目されました。

オフバランス取引が含まれる主要な取引6つ

オフバランス取引の代表的なものには、スワップ取引、オプション取引、金融先物取引、先物外国為替取引、債務保証行為、リース取引などがあります。それぞれの取引の特徴を見ていきましょう。

オフバランス取引が含まれる主要な取引1:スワップ

スワップ取引は、資金の受取りや支払いを交換する取引のことで、将来の複数の日に資産を交換する先渡し契約をする取引です。為替や金利動向に対応し、企業はその時々の最適なスワップを繰り返すことにより収益を上げることが可能となります。

円と円、ドルとドルといった同じ通貨同士でスワップする場合は金利スワップ、円とドル、円とユーロのように異なる通貨の間で行う場合は通貨スワップといいます。

オフバランス取引が含まれる主要な取引2:オプション

オプション取引は、ある対象物を一定期間内または一定期日に、最初に決められた価格(権利行使価格)で買う権利(コールオプション)や売る権利(プットオプション)を売買する取引です。

オプションにはコール(買う権利)とプット(売る権利)が存在しており、それぞれが売買されています。対象物の種類により、現物オプションと先物オプション、取引所に上場されているか店頭取引かなど、細分化されています。

オフバランス取引が含まれる主要な取引3:金融先物

金融先物取引とは、預金や債券、通貨、株価指数などを対象として、商品をある期日に売買する契約を現時点で実施する取引です。

預金や債券の将来の価格や金利を事前に確定する取引ですが、実際には決済の期日までに売買の反対取引を行い、売買価格の差額のみの決済を行うのが一般的です。

金利を対象とする金利先物、債券取引を対象とする債券先物、通貨を対象とする通貨先物や、日経先物などが対象の株価指数先物に分類されます。

オフバランス取引が含まれる主要な取引4:先物外国為替

先物外国為替とは外国為替の先物予約のことで、将来の一定の期日または期間を予約の実行日または期間と定めて、銀行と外貨の決済を行う為替レートをあらかじめ取り決めておく為替売買取引です。

通貨オプションと似ていますが、オプション取引は期日に売るまたは買う権利を売買する取引で、権利を行使するか放棄するかの選択ができます。それに対し先物予約は、一度予約すると原則取消はできず、期日に予約の実行の義務が生じます。

オフバランス取引が含まれる主要な取引5:債務保証行為

債務保証行為とは、信用力や十分な担保のない個人、法人、団体などが借入れ(債務)を行うときに、その返済を第三者が保証する行為のことです。借り手が借入金を返せない場合は、第三者である保証人が借り手にかわって返済しなければなりません。

債務保証をする場合は、保証者は債務者から一定の手数料を保証料というかたちで取ります。金融機関や親会社などが債務保証するケースが多くなっています。

オフバランス取引が含まれる主要な取引6:リース取引

リース取引とは、対象物の所有者である貸手がその対象物の借手に対し、一定期間にわたりこれを使用収益する権利を与えて、借手はリース料を貸手に支払う取引のことです。

リース契約の内容の違いによりファイナンス・リース取引とオペレーティング・リース取引に分類されます。企業が利用する大部分がファイナンス・リース取引になります。

オフバランス取引が必要な理由3つ

オフバランス取引は、金融市場に登場してから拡大を続けてきました。なぜオフバランス取引が当時の経済状況に必要なものになったのでしょうか。その理由を見ていきましょう。

オフバランス取引が必要な理由1:金利や為替の変動が激しくなったから

金融の自由化・国際化の進展により、金利や為替相場が大きく変動するようになりました。資金の流れは国境を越えて、企業の資金の調達や運用手段として多様な取引の利用が可能となってきました。

すると、企業の財務状況は先行きの金利や為替の上昇や低下に伴い、変動リスクが生じるようになりました。オフバランス取引によってリスクを相殺することが可能となり、将来被る可能性のある金利や為替の変動による損失から回避できます。

オフバランス取引が必要な理由2:リスクを抑制する必要があったから

オフバランス取引では、元本に相当する金額の受け渡しが行われない取引が多く、取引相手が契約を履行できなくても元本相当額が全額損失になるわけではありません。また、少額の投資で大きなポジションを持ち、リターンを期待することもできます。

オフバランス取引が必要な理由3:国際化に伴う金融技術を採用するようになったから

金融の自由化、国際化が進む中で、顧客が金融機関に求めるニーズは年々高まり、金融機関では伝統的な経営スタンスを変革し、新しい情勢にあった経営展開が必要となりました。

金融機関は伝統的な金融機能に加え、オフバランス取引を活用することによって付加価値を付けて顧客に新しいサービスを提供することが求められるようになりました。

オフバランス取引が縮小されるようになった原因

オフバランス取引は、バランスシートのスリム化や資産の効率化が可能なため、企業の価値を高める手法として積極的に活用されてきました。しかし見えない取引があることで、企業の取引実態が掴めないという弊害があり、問題視されてきました。

そこで、取引実態の的確で透明な情報開示を求めるディスクロージャー強化の流れから、かつてはオフバランス取引として認められていた取引が、オンバランス処理されるようになっています。

金融派生商品にも時価会計基準が適用されるようになった

一昔前にオフバランス取引の典型だったスワップ取引やオプション取引、先物取引などについては、2000年4月以後に開始した事業年度から金融商品会計基準の原則適用に伴い、貸借対照表に時価評価して計上されるようになりました。

またファイナンスリース取引における例外的な会計処理が廃止され、2008年4月以後に開始した事業年度から、ほとんどのファイナンスリース取引がオンバランス化されることになりました。

デリバティブとは

デリバティブとは金融派生商品とも呼ばれ、「派生する(derived)」を語源とした用語です。株式、債券、金利、通貨などの原資産から派生した取引であり、原資産の価格をもとに価値が決まります。

これまで見てきたスワップ、オプション、先物などの総称がデリバティブ取引です。米や綿花などの農作物を対象とした先物取引から始まったデリバティブ取引は、近年では信用力を対象としたクレジットデリバティブなどもあります。

オフバランス取引を詳しく学ぼう

オフバランス取引は、企業の資産価値を向上させ、市場リスクを回避するための有効な手段となっていました。しかし近年では、全ての取引情報を開示することが求められ、会計基準の見直しとともにバランスシートへの計上を行う取引が増えてきました。

オフバランス取引を行う際には、財務諸表の注記への記載などのルールを遵守して十分な情報開示を行う必要があります。正しく理解し、取引を行いましょう。

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