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2019年06月29日

違反事例3つから見るコンプライアンス強化の重要性とやるべき対策

一流企業の不祥事が後を絶ちませんが、こうした事例は他人事ではありません。あなたの会社にも忍び寄るコンプライアンス違反は企業の根本を揺るがす重大な事件に発展することもあります。いかに社会的貢献を行い、存在意義を示していくのか、コンプライアンスの強化が問われます。

違反事例3つから見るコンプライアンス強化の重要性とやるべき対策

コンプライアンスとは

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コンプライアンスとは、企業コンプライアンスとも言われ「法令尊守」または「倫理法令尊守」を意味する概念とされ、ビジネスコンプライアンスと言われる場合もあります。

ビジネスシーンで良く用いられるコンプライアンスは法令遵守のことを指しており、企業は法律や社会のルールに反することなく公正に業務をすことが求められていますが、近年企業の不祥事が相次いだことからコンプライアンス強化が重要視されるようになりました。

注目される企業のコンプライアンス

近年、コンプライアンスが注目されるようになったのは、企業による不正や不祥事が相次いで明らかになり、社会的批判が高まったことに端を発しています。

企業が良い商品をいくら開発しても、ひとたび不正行為が発覚すれば、たちまち消費者や取引先から信用を失ってしまいます。このような企業における突発的なダメージを避けるために、企業はさまざまなリスクを想定してコンプライアンスの強化を図るようになりました。

企業コンプライアンスの範囲

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企業コンプライアンスの範囲は、企業がルールに従い公正公平に業務を遂行する法令遵守を指しており、法規範、社内規則、倫理規範として常識的範囲と考えられる3点を基準として守られています。

法規範は社会の秩序を支えるために行政で定められた法律や条例のことで、法としての拘束力があります。社内規範は社内で決められたルールや、業務マニュアルなどの規則で、倫理規範は職務上守らなければいけない行動基準を指しています。

コンプライアンス強化が必要な理由

コンプライアンスが強化された理由に、食品偽造や耐震偽装問題、粉飾決算など企業の不祥事が後を絶たないことがあげられます。

消費者や株主、時には従業員まで欺き、周囲を裏切るような事件をおこしてしまうと企業の存続に多大な影響を与え、法的な制裁や社会的なバッシングを受けることになります。

このようなことから、国民生活を安心安全なものにするために企業はコンプライアンスを尊守することが強化されるようになりました。

コンプライアンス強化はコンプライアンス違反の事前防止策

コンプライアンスの強化は、重大な社会問題へつながる事前防止策として効果があります。

企業は生き残りをかけ、目標を追求するあまり周囲が見えなくなってしまうことがあります。利己的に利益追求に傾きすぎてしまうと、目先の利益追求のためにルール違反を犯していても罪悪感を感じなくなってしまい、違反が繰り返されることも考えられます。

このようなことを防ぐためにも、事前の予防強化策は有効的な対策手段となるでしょう。

コンプライアンス強化で社会信用度が高まる

コンプライアンスの強化は、重大な問題発展への事前防止策として効果があるだけではなく、社会的信用度も高まります。

例えば食品偽装の問題においては、原材料や賞味期限などの偽装で社会問題になったことは記憶に新しいです。これは企業の利益優先主義や隠ぺい体質がもたらした顛末といえるでしょう。

このようなことからコンプライアンスの強化は、クリーンで安心感を顧客に与え、経営の安定性を支える戦略的な活動でもあります。

コンプライアンス違反の3つの事例

ここまでは、コンプライアンスについての概要を説明してきました。現代社会における、ほとんどの企業ではコンプライアンスを整備しており、東証一部市場企業の98%は何らかの対策をしたというアンケート結果も公表されています。

このような状況のなかで、私たちはコンプライアンスとどのように向き合っていけば良いのでしょうか。ここからは違反事例を具体的に示し説明していきます。ぜひご覧になってください。

コンプライアンス違反の事例1:粉飾決算

よくニュースなどでも耳にする「粉飾決算」とは、どのようなものでしょうか。粉飾決算とは不正な会計処理によって故意に決算書の内容を操作し企業の財務や経営状況を良く見せることです。

このようなことが起きる背景には、株主からの厳しい指摘から逃れ、責任を追及されないように企業業績を良く見せるようにしていたり、経営者が各部門にプレッシャーをかけ、成績維持のために不正に手を染めたりするケースも見られています。

コンプライアンス違反の事例2:偽装事件

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偽装事件には食品偽装以外にも上場企業におけるデータ改ざんの偽装や、耐震偽装による組織的な捏造や隠ぺい体質が社会問題となっています。

高度な技術を用いた製品に対する評価は専門知識が必要となることから、データ改ざんが見抜けなかったり、これを悪用して偽装工作を繰り返した企業は大変悪質です。

このような事案から、顧客、国民の信頼を裏切った罪は大きく激しく批判されるとされ、多額の罰金の支払いを命じられた企業も存在します。

コンプライアンス違反の事例3:労働環境

労働環境に対するコンプライアンス違反として、違法残業や賃金の未払いなどがあげられます。労働基準法で定められた労働時間を超えた長時間労働を課せられたことにより過労自殺したニュースは世間に波紋を呼びました。

ブラック企業の問題や働き改革が社会問題となっている現在、違法残業は残業代の未払いだけではなく生命の危険まで脅かされます。朝礼前の30分の清掃などもサービス残業の強制と指摘を受けることもあるでしょう。

コンプラアンス強化の3つの対策

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日々繰り返される企業の不正行為や不祥事、よく指摘される深刻な問題として、企業のトップを含めた社員全体に社会常識の喪失や倫理観の麻痺といった状況が見られます。

TVニュースなどで目にする企業トップの謝罪にも独裁的な体質や利己主義的な状況が垣間見られ、企業の無責任を感じさせられることがあります。

消費者の安全性に対する高まりや社会的背景も加わりコンプライアンスの強化は、避けて通れない時代となっています。

コンプライアンス強化の対策1:コンプライアンス教育の徹底

企業がコンプライアンス強化を実現するには、企業側が法令遵守と社会的な責任を果たすために、具体的な方針と企業姿勢を、関係者に明確なメッセージとして発信する必要があります。

粉飾決算や個人情報の漏洩などの問題が頻繁に発生しているなか、企業は社会全体に理解してもらうために一貫した経営姿勢を具体的に発信することが必要で、その実現のためにコンプライアンス強化の勉強会など社員教育の徹底は必須の条件となるでしょう。

コンプライアンス強化の対策2:コンプライアンス対策組織の構築

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コンプライアンス強化に必要な対策組織を構築するには、社内の法務部などに専門スタッフを置く方法が取られます。専門のスタッフは社外の弁護士とも連携を図りながら密に連絡を取る必要があるでしょう。

幹部社員は、問題を発見する能力に加え問題解決のために専門スタッフと課題の洗い出しなど社内点検が必要です。また迅速な初期対応による拡大の予防策として、問題発生のパターンを予測するなどのシュミレーションも必要になるでしょう。

コンプライアンス強化の対策3:意見交換ができる社内環境づくり

従業員のワークライフバランス(仕事と生活の調和)に配慮した職場環境を提供している企業では、既存の従業員からの好感度アップに限らず入社希望者にも好印象を与えます。

コンプライアンスの強化は企業ブランドを対外的にアピールし、企業イメージを向上させる有効的なツールとなることは間違いありません。

そのためにも、常日頃から管理職と従業員どうしで意見交換をおこなえる社内環境づくりはとても大切です。

コンプライアンスルールの注意点

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コンプライアンスの社内制度を高めていくには、研修をはじめとする社内教育や社員一人一人の意識改革を高めていくことが大切です。

コンプライアンス強化を強く求めにあたり「行政から押し付けられたもの」というような考え方は入口から間違っているという認識が必要です。

コンプライアンス強化の体制は一度システムを作り上げればそれで良いというものではありません。継続してルールを守り続けることが大切です。

コンプライアンス社内ルールはメンテナンスが必須

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コンプライアンス強化の社内ルールは、各部署ごとに生じ得る違反リスクの洗い出しを行い教育やルール化を繰り返しながら意識改革をして行くことはとても大切です。

こうしてでき上がった社内ルールは、企業ブランドを確立する会社の財産となることは間違いありません。一度作成して終わりではなく、社会が求めるニーズの変化に合わせたルールのメンテナンスを行うことにより、より実効性のある規範となっていくでしょう。

業界ルールと社内ローカルルールの明確化

コンプライアンスは法令を守ることが一番重要と考えがちですが、法令に加え、企業が社会的責任を果たすことや、事業を継続するために必要な基準や規範を守ることも重要です。

法令は、国の行政機関や地方公共団体などが制定する法的拘束力があるものが含まれます。自社の事業を維持・継続していくために必要な法規は知っておくことは必要でしょう。同時に自社で作り上げられた社内ルールと照らし合わせてみることも大切です。

コンプライアンス強化は会社の信用度を上げる

違反事例3つから見るコンプライアンス強化の重要性とやるべき対策
重大なコンプライアンス違反の発生は、どの企業にも起きる可能性があります。社会的信用の失墜や経済的損失を被ることになり、従業員にとっても大きな問題を抱えることとなります。

対策として、企業はコンプライアンス強化の取り組みを自社サイトに掲載するなど、外部に対して社会的責任をどのように果たしているか認知してもらう努力も必要です。会社の信用度アップのためにも一度見直してみてはいかがでしょうか。

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