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2019年09月02日

グローバル調達におけるリスク11個|担当者に必要な能力4つ

皆さんはグローバル調達という言葉を聞いたことがありますか。今回はこのグローバル調達について、国内調達との違いやリスク、必要なスキルについてご紹介します。グローバル調達について知識を深めたい方、自社で導入を検討中の方はぜひ読んでみてください。

グローバル調達におけるリスク11個|担当者に必要な能力4つ

グローバル調達とは

グローバル調達とは、日本国外で自社に必要な技術や資源を最適な会社から調達することを指します。

元はその国にしかない資源や技術を取り入れる目的で始まったものですが、最近では国内での人件費を始めとする生産コストの削減が大きな目的となっています。

今回はこのグローバル調達について、国内調達との違いやリスク、必要なスキルについてご紹介します。グローバル調達について知識を深めたい方はぜひ読んでみてください。

国内調達との違い

国内調達との大きな違いは、現地の言語や文化、技術のレベルなど、調達の背景にあるものが大きく異なることです。

国内調達なら気にしなくていいような些細なことでも、グローバル調達で見過ごすと会社に大きな損害を被るリスクがあります。しかし上手く活用できれば低コストで商品を生産することが可能になります。

グローバル調達を検討する際は、事前に国内調達との違いを事前によく理解しておくことがとても重要です。

グローバル調達におけるリスク11個

グローバル調達はその性質上、思いもよらないところにさまざまなリスクが存在します。特に国内調達であればリスクとならなかったことがグローバル調達ではリスクである場合もあるため、注意が必要です。

ここからはグローバル調達におけるリスクを11個ご紹介します。これらのリスクをきちんと把握し、取引を進める必要があります。

グローバル調達に興味がある方や、今後自社で導入の可能性がある方はよく確認してみてください。

グローバル調達におけるリスク1:取引の特殊な形態

日本の製造業では長い間、系列という親企業と下請企業間での原材料の調達が行われてきました。

系列の下で国内調達を行い続けることはリスクが少なく、大変都合のよいことと見なされてきました。これに慣れた担当者や経営者の多くは、系列の元ではあり得なかったグローバル調達の取引形態に頭を抱えています。

系列の取引は日本独自のものであり、グローバル調達で系列のルールは通用しないことを認識しておくことが大切です。

グローバル調達におけるリスク2:品質についての考え方

グローバル調達では、品質についての考え方が国内調達の場合と大きく異なります。

元は現地ないしは欧米の企業に対して作る部品や資材を提供してきた会社が多いため、特にきちんと指示をしなかった場合、国内調達とは比べ物にならないほど品質の悪いものが届くリスクがあります。

グローバル調達においては不良率の高さや、キズや汚れ、寸法精度など外観検査の判断基準が甘くなりがちなので、注意が必要です。

グローバル調達におけるリスク3:仕様変更は再見積もり

グローバル調達において注文書発行後に仕様変更する場合は、どんなに些細なことでも再見積もりになります。

国内調達では問題にならない程度の仕様変更でも、グローバル調達では費用負担の請求や購入価格変更の対象とされます。海外の取引先の担当者も、少しでも高く販売しようと小さなことにも目を光らせています。

日本の系列における柔軟な対応や暗黙の了解で進む内容が、グローバル調達においては通用しません。

グローバル調達におけるリスク4:注文数で見積金額が大きく変わる

欧米の企業では、製品の販売先が全世界にあります。そのため販売する製品の数量が多く、結果的に材料や部品も大きい発注ロットで発注し、価格交渉を行うのが通常です。

日本の企業は国内販売がメインでもともと発注ロットが小さい傾向があり、そのままの発注個数ではグローバル調達で取り合ってもらえないリスクがあります。

発注ロットが大きいほど価格は下がり、納入時期や数量の融通もききやすくなります。

グローバル調達におけるリスク5:議事録は注文書ではない

国内調達では注文に関する会議の議事録があれば、お互いに注文が来るものとみなすことが多いですが、グローバル調達では契約書である注文書が作成されない限り正式の注文とはみなされません。

契約書あっての取引というのは当たり前のことのようですが、国内取引の暗黙の了解に慣れていて議事録イコール注文としてしまった場合、現地では何も進んでいないという状況に陥るリスクがありますので注意が必要です。

グローバル調達におけるリスク6:納期が長い

これは考えてみれば当たり前のことなのですが、グローバル調達では調達先が海外のため諸手続きや輸送に時間がかかり、納期が長くなるリスクがあります。

取引先での製造にかかる時間、税金や通関手続きなど輸出に関わる手続きはもちろんのこと、取引先の担当者の納期に対する考え方の違いから、納期が延びるリスクもあります。

かかる時間の確認はもちろんのこと、取引先の時間に関する考え方も事前に確認しておく必要があります。

グローバル調達におけるリスク7:外国為替の変動

海外調達の目的として、円高を利用し国内で調達するよりコストを下げるということがあります。

しかし外国為替レートが円安方向に大きく動いた場合、国内で調達したほうが安くなってしまうというリスクも隣り合わせているのがグローバル調達です。

例えば契約時に1ドル90円の計算で契約していても、外国為替の変動で1ドル120円になった場合30%以上価格が高くなります。外国為替の変動には特に注意が必要です。

グローバル調達におけるリスク8:グリーン調達

グリーン調達とは、原材料や商品を調達する際に、その生産の段階や使用中、使用後に環境に与える負荷や影響のできるだけ少ないものにしようとする活動のことです。

プラスチックゴミの問題や温暖化など世界的に地球環境問題が深刻化している今、国内調達でもグリーン調達は推進されています。

調達する部品などの製造過程や製品加工後に環境に負荷をかけるような状況になっていないか、確認することが必要です。

グローバル調達におけるリスク9:部材供給の停止や供給難

発注を依頼する先の企業は、発展途上国の規模が小さな中小企業であることも多いです。

取引先の企業によってはコンプライアンスに関する認識が甘く、突然従業員が辞めてしまい業務が立ち行かなくなることも起こり得ます。

納期遅延の頻発や品質の大きな低下などがあった場合、契約解除や調達先の変更が必要な場合があることもリスクの一つです。

国内調達よりも安定的な部材供給が難しいことも念頭においておく必要があります。

グローバル調達におけるリスク10:文化や習慣の相違

国内調達では、同じ日本の中で商売をしていたという慣習や文化があります。

グローバル調達では、日本とは全く異なる文化や習慣が背景にあります。そのため日本では当たり前と考えていたことが異常と見なされる場合があります。

グローバル調達では、取引する国によっても文化や習慣には大きな差があります。

取引先の文化や習慣について都度よく確認し、日本の文化や習慣の尺度で商談を行うことは難しいと考えておく必要があります。

グローバル調達におけるリスク11:社会的信用や企業イメージの低下

国内と海外の品質基準には大きな差があり、外観や衛生上問題のある品が納品されることも多いです。最終的に製品化した後に、品質の悪さで消費者の不信感を招く場合があります。

また児童労働や強制労働などを把握できていなかったために、後々CSR上で問題視されるケースも起きています。

グローバル調達では日本で考えられないような部分でトラブルが起き、社会的信用を失う場合もあるということを肝に命じておく必要があります。

グローバル調達のメリットを大きくするには

ここまでグローバル調達のリスクについてご紹介してきました。

現代におけるグローバル調達の主なメリットはやはりコストの削減であると言えます。コスト削減を成功させるためには、前提として担当者が調達先の国や企業を正しく理解し、十分な契約内容確認と納品までの体制の管理を行う必要があると言えます。

また実現のためには、それらを適切に行えるだけの高い能力を持ち合わせている人材を担当者に据える必要があります。

グローバル調達担当者に必要な能力4つ

先ほどお話ししたとおり、グローバル調達を行う担当者には高い能力が必要とされます。

ここでは、グローバル調達担当者に必要な4つの能力についてご紹介していきます。

これからグローバル調達を視野に入れようとしている企業の方や、担当者の人選に迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

グローバル調達担当者に必要なスキル1:コミュニケーション力

グローバル調達は他国での調達となるため、異文化の理解や言語面でのコミュニケーション力が非常に重要となってきます。

先ほどご紹介したリスクを回避するためには取引先との密なコミュニケーションは不可欠であり、契約時に交わす文書などが他言語の記載であっても正しく理解できる必要があります。

人柄などに加え、他言語でのコミュニケーションが円滑にできるほどのコミュニケーション力が、グローバル調達では必要です。

グローバル調達担当者に必要なスキル2:交渉力

国内調達なら融通がきいたことも、グローバル調達ではそうはいかないということもしばしばあります。

リスクの項でお話ししましたが、注文のロット数が多くなければそもそも請け負ってもらえない場合も多いのがグローバル調達です。コストダウンが目的なので、無駄な受注をするわけにはいきません。

取引先の担当者とじっくり向き合い、請け負ってもらえるだけの信頼を勝ち得る交渉力がグローバル調達の担当者には必要です。

グローバル調達担当者に必要なスキル3:情報収集力

グローバル調達を行う国や企業について正しく理解しておかなければ、後々トラブルに発展するのがグローバル調達です。

事前に調達先の国の文化や企業の概要、作業を行う職員の状況まで、詳細な情報収集を行う能力がグローバル調達の担当者には求められます。

グローバル調達を成功させるためには、それらの情報を基にリスクマネージメントをしながら、契約を結ぶ必要があるからです。

グローバル調達担当者に必要なスキル4:注意力

外国で行うグローバル調達だからこそ、暗黙の了解や契約先の過信が大きなトラブルに発展する可能性があります。

国内調達では確認しなくても良かったことでも、充分すぎるくらいの注意をして契約を進めていく必要があります。

契約中もそうですが、契約後の外国為替の動き、社会的な動向や契約先の作業状況などあらゆる点に対して、グローバル調達の担当者は常に注意を払っていなければなりません。

グローバル調達を行う上でリスクを知ることは大切

いかがでしたか。今回はグローバル調達とは何か、そのリスクと担当者に必要な能力についてご紹介しました。

グローバル調達は成功するとメリットが大きい調達方法ですが、そのリスクをきちんと理解した上で実行しなければ、会社に多大な損害をもたらすこともあります。

リスクをきちんと理解した上で担当者の人選を行い、適切な契約を結んで大きな利益を生み出せるよう準備を進めると良いでしょう。

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