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2019年06月05日

経験曲線効果を3項目でカンタン解説!活用方法や具体例から実践的に学べる

経験曲線効果とは、1930年代のアメリカで発見された、経営に役立つ概念です。この考え方を基にして、業務を見直し、改善することで効率性が高まり、結果的にコスト削減につながり、収益を上げることも可能になります。ここでは経験曲線効果について詳しくお伝えしていきます。

経験曲線効果を3項目でカンタン解説!活用方法や具体例から実践的に学べる

経営で知っておきたい経験曲線効果とは?

経験曲線効果を3項目でカンタン解説!活用方法や具体例から実践的に学べる
製造業やサービス業などの会社を経営するうえで、経験曲線効果について知っていると経営の見通しが立ち、大変役に立ちます。

経験曲線効果を分かりやすく説明すると、製造業であれば、ある製品をたくさん作れば作るほど、その製品にかかるコストが低くなるという効果のことです。

たくさん作ることで製造技術が高まったり、工程に慣れて作業が速くなり、結果的にコスト削減につながるからです。

経験曲線効果の概要3つ

経験曲線効果を3項目でカンタン解説!活用方法や具体例から実践的に学べる
経験曲線効果をより深く知るために、そのメカニズムや数値化して見るための計算式、活用方法などの概要3つを、具体例を取り入れながら、わかりやすくご紹介していきます。

経験曲線効果の概要1:経験曲線効果のメカニズム

製造などの業務に伴う作業の経験が2倍になったとき、最初の作業時よりも製品一つ当たりのコストは10~25%下がるとされています。これは業種によってその率も変わってきます。

なぜこのようなことが起きるのか、経験曲線効果のメカニズムを探ってみると、作業手順・方法が作業を行うごとに改善され、効率が上がるからとされています。

この改善は、製造機器などの改良や製品設計の見直し、トラブル対策の向上などを伴います。

経験曲線効果の概要2:経験曲線効果の計算式

経験曲線効果は、数式として表すことができます。これには習熟率というものを数値として表す必要があります。習熟率とは、生産量(作業経験)に対してコストが低下する比率を表したものです。

例えば関数で表した式では、Cn=C1X-aとなります。Cnとは、n番目の商品製造コスト、C1とは、1番目の商品製造コスト、Xは累計の生産回数(何回作ったか)、aは、累計生産量の変化率であり、コストの変化率でもあります。

式から習熟率を導く

習熟率を出すのに最低限必要な情報は、何個作ったかがわかる個数と製造にかかるコストになります。「その時のコスト」を「累計個数が半分の時のコスト」で割り、さらに100をかけて出します。

例えば商品を80個作ったときの習熟率を出すには、半数の40個作った時のコストと80個作った時のコストが必要になります。80個作った時のコストを40個作った時のコストで割った数に100をかけて習熟率を出します。

式から平均生産コストを導く

平均生産コストとは、製品を生産するときにかかる1個当たりの費用のことです。平均生産コストは、総費用を生産量で割って出すことができます。

また、初回のコストと習熟率を使って平均生産コストがどのくらい下がるかを予測したい場合、計算式と習熟率とモデル式の係数の相互関係を示している早見表を使って出す方法もあります。参考にしてみてはいかがでしょう。

経験曲線効果の概要3:経験曲線効果の活用方法

競合会社が同じ製品を造っている場合、戦略を練る必要がありますが、このとき効果的に活用できるのが経験曲線効果になります。

経験曲線効果を考えると、経験豊富な先に製造していた側がコスト面で断然有利です。しかし競合会社への対策を怠った場合、時間が経つにつれ立場が逆転することもあります。

新規参入会社が経験を増やす前に、経験曲線効果を活用して製品価格を下げるなどの対策を取れば、勝ち続けることも可能になります。

経験曲線効果の要因6つ

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どんな仕事でも経験を積むことが効率化につながることは、想像に難くないでしょう。最初はミスを起こしたり、要領を得ず時間がかかっていたとしても、慣れるにつれ作業が早まり、見通しがきき、計画的に業務を遂行することが可能になります。

経験曲線効果もそれを生む要因が考えられます。ここでは主な要因6つを詳しくご紹介していきます。

経験曲線効果の要因1:労働者の効率向上

学習するということは、繰り返しの作業を伴います。業務上で作業を繰り返すことは学習につながります。また繰り返すことで作業に慣れた状態を習熟と呼びます。

例えば、菓子職人などで考えてみても、初回よりも10回目、10回目よりも20回目が上手く作ることができるのではないでしょうか。

何度も同じ作業を行うことで、技術が磨かれ、作業自体に慣れ、作業効率を良くすることができます。

経験曲線効果の要因2:作業方法の改善

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何度も作業を繰り返すうちに、もっと効率の良い方法はないかを考えることになるでしょう。無駄な動きや労力、時間コストなどがかかっていないかを気にすることで、作業方法は改善され、最適な方法が編み出されます。

また分業によって作業をさらに専門化することが可能になるでしょう。作業の幅が狭くなれば、技術はますます先鋭化され、熟練していくからです。

経験曲線効果の要因3:生産設備の能率向上

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資本集約型の産業があります。資本に対する依存度が高く、資本設備へ依存しやすく、設備投資の必要性も高まります。

例えば、介護、建設、接客、飲食業は人手の労働力に頼っていますが、製造業やインフラ産業、重化学工業などは設備投資にお金をかけることになります。

これは、生産設備の能率が向上すれば、大幅なコスト削減が期待できるからです。そのため生産工程などを見直し、新規製法を研究・開発することが重要になります。

経験曲線効果の要因4:資源調達コストの削減

製造作業を反復する過程で、資源のコストも改善できます。安くて品質の良いものを探し出し、資源調達のコストを削減することができれば、利益を増やすことができます。

より良い条件の部品や資材を求めたり、人員をより熟練した技術者と入れ替えたり、様々な工夫を凝らしてコスト削減を目指すことができます。習熟率が高まるにつれ、製造過程での無駄に気づき、排除することで、製品単価を下げることができるようになるでしょう。

経験曲線効果の要因5:製品の標準化

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製品やサービスの品質・性能・安全性・効率化などを目的として統一された規格をつくることを標準化といいますが、製品製造には欠かせない概念です。

これらにより、経験曲線効果が高まり、業務のさらなる効率化につながるでしょう。例えば、フォードのモデル生産では、部品の標準化を積極的に取り入れることにより、大幅に価格を引き下げることができました。経験曲線効果を最大限に活かしたモデルケースと言えるでしょう。

経験曲線効果の要因6:製品設計の改善

製造工程での経験を積み、製品に対する理解が深まれば深まるほど、製品設計の改善が進むことになります。それにより、さらに低価格の資源を導入したり、原材料が節約できる製品設計が可能になるでしょう。

また、生産工程の効率などが向上し、その製品が求められている性能を確認することが可能になって、良品の生産率も高まります。良品の生産が高まれば価格も下げられ、さらに製品製造に良い循環が生まれます。

経験曲線効果を活用できる職場3つ

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経験曲線効果とは、幅広く応用できる概念です。作業を伴うすべての業務の効率化を考えるときに参考にできるのではないでしょうか。

ここでは経験曲線効果を活用することで、特に業務に良い影響を与えることができる職場3つを取り上げます。

経験曲線効果を活用できる職場1:工場

製造業は大量生産を目指すため、工場がつき物です。工場の収益は経験曲線効果により大きく改善されるでしょう。より良い製品を、より早く、より安価に製造することにより、利益を得られるようになると考えられるからです。

原材料の低コスト化、製造工程の効率化と最適な価格設定、熟練の技術者の育成など、経験曲線効果を取り入れることによって現状を改善することが可能になります。

経験曲線効果を活用できる職場2:サービス業

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サービス業は顧客に対する生産と消費を同時に行います。例えば、飲食店であれば、注文してその場で食べる消費者のためにメニューの品を作ります。牛丼チェーン店のキャッチフレーズのように、うまい安い早いを求められます。

顧客の求めるこうした条件を実現するため、経験曲線効果を活用します。経験曲線効果によって安い原価で、手際よくおいしいものを沢山作ることができるようになり、利益につなげることができるでしょう。

経験曲線効果を活用できる職場3:接客業

同一の作業の繰り返しが伴う仕事の場合、経験曲線効果を活用できるのではないでしょうか。繰り返しの作業や実行により、よりスピーディーに、間違いなく作業ができるようになり、結果として収益が上がるという構図がある限り、この効果は活用できます。

接客業に含まれる業種も顧客への対応をパターン、マニュアル化し、クライアントの対応方法やサービス方法の改善することなどにもつなげられるでしょう。

気を付けておきたい経験曲線効果のポイント2つ

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経験曲線効果によく似た概念が他にもあります。似てはいますが、根本的な部分が異なることもあるので、言葉として使う時や、活用するときにも違いを知っておくことが必要です。

経験曲線効果のポイント1:学習曲線との違い

多く作れば安くできるという経験曲線効果ですが、学習曲線に通じる部分があります。継続的に行う活動により知識と経験が蓄積して、無駄なく効率的に行動できるようになることを指しており、学習曲線とは経験曲線のベースになる考え方です。

経験曲線は累積生産量と平均費用による曲線ですが、学習曲線は、練習量と反応速度による曲線という違いがあると言われています。

経験曲線効果のポイント2:規模の経済との違い

規模の経済という言葉がありますが、経験曲線効果に似た意味を持ちますが、部分的に意味が違っています。

規模の経済とは、生産の規模の大きさに比例して、製品一つ当たりのコストが下がる状況のことをいいます。大量に製品を作ることで、製品の一つ当たりのコストが下がると考えます。

経験曲線効果では、経験の累積に比例して、コストが下がると考えますが、規模の経済では、大量生産によって製品単価を下げられると考えます。

経験曲線効果の歴史

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経験曲線効果は、戦時中の航空機の需要の高まる1930年代のアメリカで航空機の生産コストを調査する過程で発見されました。

航空機の生産量が倍になると、作業時間は10~15%減少するという法則が発見され、その後1960年代に入りボストン・コンサルティンググループによって広く提唱されました。

生産された物の数が増加するのに伴って、生産コストが減少するというこの法則は、現在様々な経営戦略の中で活用されています。

経験曲線効果を使って生産効率を分析しよう!

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習うより慣れろという言葉がありますが、経験から学ぶという考え方が経験曲線効果の根底には存在します。経験値の累積が、効率を呼び、結果的に製品コストを低下することにつながるという考えです。

経験曲線効果は、管理・マーケティング・販売業でも活用されることが多く、生産効率を分析することで企業の収益を上げることが可能になります。経験曲線効果を使って、事業の業績アップに役立てましょう。

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