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2019年05月23日

エルダー制度のメリット4つとデメリット3つ|導入事例と制度活用のポイント

人材育成には、さまざまな制度があります。その中でも今回は「エルダー制度」をご紹介していきます。エルダー制度には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。また、エルダー制度の導入事例や制度活用のポイントもあわせてご紹介していきます。

エルダー制度のメリット4つとデメリット3つ|導入事例と制度活用のポイント

エルダー制度とは

エルダー制度のメリット4つとデメリット3つ|導入事例と制度活用のポイント
人材育成の一つに「エルダー制度」という制度があります。エルダー制度とは、新入社員に対して行う教育指導制度でもあります。ブラザー・シスター制度とほぼ同じですが、所属する部署の中でも社歴の浅い先輩社員が指導役としてペアを組む制度です。

メンター制度との違いや、OJTとの違いも一緒に確認してみましょう。また、エルダー制度は医療業界では「プリセプター制度」として導入されています。

ブラザー・シスター制度とほぼ同じ

エルダー制度は、ブラザー・シスター制度とほぼ同じだといわれています。エルダー制度のエルダーとは、先輩や年長者という意味合いがあります。新入社員に対して先輩社員が実務面やメンタル面でサポートを行うという制度です。

エルダー制度を導入することによって、新入社員が会社に馴染みやすくなることが期待されます。頻繁に問題提起される社員の早期離職を防ぐという効果もあります。

医療企業ではプリセプター制度と呼ぶ

エルダー制度は、医療業界ではプリセプター制度と呼ばれています。プリセプター制度とは、定められた期間に指導役の先輩看護師が新人看護師に対して、マンツーマンで仕事を教える制度です。

マンツーマンで指導を行うことで、新人看護師が現場に対する不安を感じる点を和らげることにつながります。また、看護師としての実務能力を得ることを目的として導入されています。

メンター制度との違い

エルダー制度に、近い制度には「メンター制度」があります。メンター制度とは、新入社員の精神的なサポートをするための社員を配置する制度です。

メンター制度は、実務面ではなく精神面でのサポートが目的です。一般的には、異なる部署の先輩社員がサポート役として選任されます。精神面のサポートということで、直属の上司や先輩ではなく、業務で直接関わりがない社員を配置することが重要視されます。

OJTとの違い

OJTとエルダー制度は何が違うのでしょうか。OJTとは、職場で実務経験を積みながら教育を行う制度です。

エルダー制度は仕事面や精神面でも新入社員をサポートをする必要がありますが、OJTは仕事面のみでサポートが求められます。これが二つの制度の大きな違いです。エルダー制度の方が指導役の負担も大きいです。

エルダー制度のメリット4つ

エルダー制度のメリット4つとデメリット3つ|導入事例と制度活用のポイント
他の人材育成制度との違いがわかったところで、ここからはエルダー制度を導入するメリットを4つご紹介していきます。

主に、離職防止と企業への定着や新入社員のスキルアップに効果があります。それだけではなく、指導者と非指導者の同時育成や、相談しやすい環境作りができるという面もあります。

それぞれ詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

エルダー制度のメリット1:離職防止と企業への定着

エルダー制度のメリット1つめは、新入社員の離職防止と企業への定着が期待できるということです。新入社員を教育しながら相談を受ける立場の人間を配置することによって、新入社員を手厚くサポートすることができます。

離職を防ぐことは、企業への定着にもつながります。職場訓練と悩みの相談を制度として行っていくことで、安定した人材の確保が期待できます。

エルダー制度のメリット2:新入社員のスキルアップ

エルダー制度のメリット4つとデメリット3つ|導入事例と制度活用のポイント
エルダー制度のメリット2つめは、新入社員のスキルアップが期待できるという点です。エルダー制度では、指導役に比較的社歴が浅い社員を選任します。

新入社員と年齢が近い先輩社員を指導役とすることで、ジェネレーションギャップによる摩擦をなくすことができます。年代が近いことによって年相応の価値観に大きなギャップが生まれることもなく、スムーズに問題を解決することも期待できます。

エルダー制度のメリット3:指導者と非指導者の同時育成

エルダー制度のメリット3つめは、指導者と非指導者の同時育成ができるということです。指導役に選任された先輩社員も、新入社員を教育することで新しい経験を積むことができます。

仕事を教えるという観点から普段の実務を見直すことで、問題を解決する力も向上していきます。このように、エルダー制度は新入社員だけでなく、指導を任された先輩社員も成長できるというメリットがあります。

エルダー制度のメリット4:相談しやすい環境が作れる

エルダー制度のメリット4つとデメリット3つ|導入事例と制度活用のポイント
エルダー制度のメリット4つめは、相談しやすい環境が作れるという点です。昔と比較すると人間関係が希薄になっている職場は多く、入社したばかりの新入社員は急激な環境の変化についていけないことがあります。

それを放置することで新入社員の早期離職につながるリスクとなります。人間関係が希薄になっているため、制度として仕事面と精神面をサポートする社員を配置することが求められている時代だともいえるでしょう。

エルダー制度のデメリット3つ

エルダー制度のメリット4つとデメリット3つ|導入事例と制度活用のポイント
エルダー制度のメリットがわかったところで、ここからはエルダー制度のデメリットをご紹介していきます。

指導役となる社員は、メンター制度やOJTと比較すると負担が大きい部分が懸念されます。エルダー制度は安易に導入するのではなく、デメリットを理解した上で導入することが求められます。

エルダー制度のデメリット1:信頼関係に依存してしまう

エルダー制度のデメリット1つめは、信頼関係に依存してしまう恐れがあることです。新入社員と先輩社員の間に信頼関係がないとエルダー制度は効果を発揮しません。

しかし、新入社員が先輩社員に相談しやすいという関係は時にリスクとなる場合もあります。新入社員が先輩社員に頼り切ってしまうことで、新入社員の独り立ちが遅れてしまうことがあります。

エルダー制度のデメリット2:先輩社員に負荷がかかる

エルダー制度のメリット4つとデメリット3つ|導入事例と制度活用のポイント
エルダー制度のデメリット2つめは、先輩社員に負荷がかかるという点です。指導役の先輩社員は、自分の業務だけではなく指導も行わなければならないということが負担になります。そのため、企業は指導役のサポートにも配慮しなければなりません。

そもそも指導経験が少ないため、指導する上でのサポートも必須です。場合によっては、新入社員の離職は防ぐことができても、指導役の先輩社員が退職してしまうというリスクもあります。

エルダー制度のデメリット3:先輩・後輩の組み合わせに関する不公平感

エルダー制度のデメリット3つめは、先輩・後輩の組み合わせに関する不公平感があるということです。制度上、先輩社員と新入社員をペアにしたからといって、お互いに理解しようという気持ちがなければ人材育成制度として成り立ちません。

お互いに不満を持つことで仕事へのモチベーションが下がってしまうことも懸念されます。そのため、他の社員も気を配っておく必要があります。

エルダー制度の導入事例

エルダー制度のメリット4つとデメリット3つ|導入事例と制度活用のポイント
エルダー制度の特徴がわかったところで、ここからは企業のエルダー制度の導入事例をご紹介していきます。実際に導入で効果を出している企業は、どのようにエルダー制度を取り入れているのでしょうか。

中には、エルダー制度とほとんど同じだといわれるブラザー・シスター制度を導入している企業も含まれています。

エルダー制度の導入事例1:アサヒビール株式会社

アサヒビール株式会社では、エルダー制度と似ているブラザー・シスター制度を数十年前から導入しています。2006年からは指導役の社員を公募型としています。

当初、人事側は指導役の公募を懸念していたそうですが、実際に導入してみると予想を超える人数の応募があったといわれています。指導役に自ら名乗りを上げるやる気のある社員に指導役を任せることでブラザー・シスター制度を効果的に行っています。

エルダー制度の導入事例2:三井住友海上火災保険株式会社

三井住友海上火災保険株式会社では、独自の育成プログラムを3年間行っています。エルダー制度と似ているブラザー・シスター制度や座学研修・OJTなどを実施しています。

また、指導役の先輩社員となる人材に対しても「新人指導担当者研修」を実施しています。指導役の先輩社員のレベルを保つことで、新入社員の成長にも期待ができる制度です。

エルダー制度の導入事例3:大和ハウス工業株式会社

大和ハウス工業株式会社では、2010年から「OJTエルダー制度」を実施しています。独自のマニュアルを作成することでレベルを一定にすることを目指しています。

また、社内資格制度を設けており「Di-Q(ディーキュー:Daiwahousein-housestaffQuolification)検定」という独自の資格制度も導入しています。

エルダー制度の導入事例4:株式会社イシダテクノ

株式会社イシダテクノでは、指導の前に新入社員が「自己啓発計画書」を作成します。先輩社員は新入社員が作成した「自己啓発計画書」を参考に「育成計画書」を作成します。計画書を元に指導を行っていきます。

また、経費として食費代程度の額を支給することで、仕事面だけではなく相談する場を設けるきっかけ作りにも力を入れています。

エルダー制度を活用するポイント

エルダー制度のメリット4つとデメリット3つ|導入事例と制度活用のポイント
ここからは、エルダー制度を活用するポイントをご紹介していきます。大切なのは全員で新人を育てるという意識を持つことです。また、新入社員だけではなくエルダー(トレーナー)の育成も同時に行うことが求められます。

最終的には、エルダー制度を行っている本人たちだけではなく、社員全員が成長していく制度となることが求められます。それが、全員で新人を育てるという意識につながるといわれています。

エルダー制度を活用するポイント1:全員で新人を育てるという意識を持つ

エルダー制度のメリット4つとデメリット3つ|導入事例と制度活用のポイント
エルダー制度を活用するポイント1つめは、全員で新人を育てるという意識を持つことです。指導役だけに任せっきりにしてしまうと、大きな負担につながります。また、二人の間に何か問題があった時に解決が遅れます。

定期的に上司がペアの進捗をチェックするなど、指導が円滑に行われているか確認するとよいでしょう。また、日頃から周囲の社員がペアを気にかけておくと、何か問題があったときに早期解決につながります。

エルダー制度を活用するポイント2:エルダー(トレーナー)の育成も同時に行う

エルダー制度のメリット4つとデメリット3つ|導入事例と制度活用のポイント
エルダー制度を活用するポイント2つめは、エルダー(トレーナー)の育成も同時に行うということです。エルダー制度は、指導役のレベルによっても指導内容に差ができてしまいます。

ある程度マニュアル化するなど指針を示しておかないと、人によって指導内容にムラが出てしまうというリスクがあります。新入社員の育成も大事ですが、それと同時に指導役の先輩社員の育成も非常に大事だということです。

人材育成制度の違いを理解して適した制度を選択しよう

エルダー制度のメリット4つとデメリット3つ|導入事例と制度活用のポイント
エルダー制度は、適切に導入することで大きな効果が期待できる制度です。しかし、指導経験がない先輩社員にすべてを押しつけてしまっては、逆効果となることもあります。

エルダー制度のメリットやデメリットをよく理解して導入する必要があります。また、周囲のサポートも欠かせません。エルダー制度・メンター制度・OJTなどそれぞれの人材育成制度の違いを理解して、自社に適した制度を選択しましょう。

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