Search

検索したいワードを入力してください

2019年06月13日

管理会計の具体的な例3つ|管理会計の基本が分かる書籍・おすすめ5選

管理会計は企業の経営層が経営判断や意思決定のために使う会計情報です。管理会計は企業によって多種多様で、その経営実態に合わせた制度を取り入れる必要があります。管理会計では限界利益や損益分岐点などが使われますが、その内容を理解して活用することが大切です。

管理会計の具体的な例3つ|管理会計の基本が分かる書籍・おすすめ5選

管理会計とは?

管理会計とは企業会計の一種で、企業の会計情報を経営管理者の意思決定や組織内部の業績測定・業績評価に役立てるために使われます。

対義語は財務会計で、これは企業外部の利害関係者に対して、その企業の経営状況の情報提供を目的としています。

管理会計での情報は、企業の組織内部で使用されるための情報として機密情報となることが多くなっているので、組織の外部へ企業の経営状況を提供する財務会計上の情報と違いがあります。

管理会計を行う目的

管理会計を行う目的は、企業内部で経営管理者向けに提示される経営情報を可視化し、即時的に経営戦略を立てて実施するということです。

経営の即時化が必要な理由は、近年の企業を取り巻く環境が急激に変わっていくことに対応するためです。

また、一般消費者の購買行動が情報化により大きく変化していることと、逆に購買者がSNS他で発信することで、市場のトレンドの変化に影響を及ぼすことも要因の一つです

財務会計とは?

財務会計は、財務諸表を中心にした会計情報を、企業外部の利害関係者である株主、債権者、そして徴税当局に対して公開するための会計です。

会社法、商法や金融商品取引法などの法律の規制に従って実施される会計で、「制度会計」とも呼ばれており、経営者や企業内部で使われる管理会計とは内容が大きく違います。

また、自然保護や社会貢献に協力している姿勢を金銭面で示す会計として、法律の規定ではない財務会計もあります。

管理会計と財務会計の違い

管理会計とは、会社が内部で管理を行うための会計のことで外部への公開はしません。経営者や経営管理者が、管理会計での会計情報をもとにして、経営意思決定を行い原価低減や業績改善の施策を検討します。

財務会計とは、外部の利害関係者の株主や金融機関に対して経営情報を公開し、また税金申告の基礎にするための会計情報です。

法律の規定により一定のルールで作成され、財政状態他を外部から判断するための財務情報です。

管理会計の具体的な例3つ

管理会計の具体的な例3つ|管理会計の基本が分かる書籍・おすすめ5選
続いて、管理会計の具体的な例を3つご紹介します。

1つ目は、「予算管理と月次決算によるPDCAサイクルの確立」、2つ目は、「組織評価会計や事業評価会計を使って業績評価を行うこと」です。そして、3つめの管理会計の具体的な例は、「標準原価計算や原価企画によって行う厳密な原価管理」です。

それぞれについて、以下に詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

管理会計の具体的な例1:予算管理・月次決算によるPDCAサイクルの確立

予算管理と月次決算は、事業の進捗状況を確認するためのPDCAサイクルを行う手段として重要です。PDCAサイクルとは、計画・実行・評価・改善の4つの手順を繰り返して事業などの進捗状況を確認する方法です。

計画のための予算を管理し、実績を月次決算で対比して事業の進捗状況の確認を行います。そして、業績評価と原価管理により利益が出ているかを確認し、改善点があれば対処して行きます。

予算管理

予算管理とは、予算を立てて事業を実施し、実績を管理することです。数値目標を明らかにして、決められた予算に基づいて進捗を確認し、効率的に事業をすすめる手法になっています。

予算管理には、予算編成機能と予算統制機能の二つがあり、予算編成機能はPDCAサイクルのPlan(計画)に該当し、予算統制機能は、Do(実施)、Check(分析・評価)、Action(見直し)に該当します。

月次決算

月次決算とは、各月の経営成績と財政状態を調べ、目標に対する月毎の進捗状況を確認し、実績の予想との差や今後の計画調整を行いながら、経営を管理するための決算です。

実際、予算管理を行っていても、事業の実績を把握する締めの期間が四半期や上期・下期の年2回から4回では、PDCAを機能的に動かすことはできません。

決算の精度よりもスピードを優先して、情報を得るための月次決算制度を採用する会社が多いのも実情です。

管理会計の具体的な例2:業績評価

業績評価は、「組織評価会計」と「事業評価会計」の2つに分かれます。

「組織評価会計」は、予算実績管理に基づき、組織別に業績の評価を行います。組織それぞれの業績目標を設定して、達成度を測定し評価します。

「事業評価会計」は、組織会計評価と同じように予算実績管理をし、事業ごとの業績評価を行います。この会計では、企業の行う事業の収益性などを評価して経営の資源を分配し、企業の意思決定や戦略の立案に使われます。

組織評価会計

組織評価会計は、企業の経営層が属する社員個人に対して、業績向上の意識付けをするのが目的です。業績向上のために人事評価と人事査定と組み合わせて行っている企業も多くなっています。

社員個人を対象に、数値管理責任を明確にすることで組織全体の業績改善を目指すことが可能になります。

例として、京セラでは「アメーバ経営」という小さな組織を作り、組織の評価単位として全社員の利益意識向上に取り組んでいます。

事業評価会計

事業評価会計で重要な点は、経営資源を配分する事業を管理する単位を明らかにして、収益性と成長性の視点から、事業評価の単位を決定することです。

特に、収益性の観点から限界利益を確認して活用して行きますが、限界利益を把握するために、生産・販売する製品やその販売比率を決定できる単位を事業評価の単位にしています。

企業の中には、利益から事業固有の固定費を控除した、貢献利益の方を活用する会社も見られます。

管理会計の具体的な例3:原価管理

管理会計の具体的な仕組みの一つである原価管理には、「標準原価管理」と「原価企画」の二つがあります。

まず、「標準原価管理」は、標準原価計算をすることで既存製品のコストダウンや生産性の向上を目的としています。

一方の「原価企画」は、これから市場に出す製品の価格を先に出し、そこから利益などを計算して、それに合った企画設計を行う方法です。管理会計では、双方の原価管理方法を用いて利益の確保をして行きます。

標準原価計算

「標準原価計算」は、コストダウンや生産性の向上の課題を解決するための会計管理の方法です。製造原価は製造現場で使われる考え方ですが、コストダウンや生産性の向上が課題になっています。

標準原価計算では材料費、労務費、製造経費などの原価費目に対し、時間や消費量などの指標を関連付けして、目標値であるこの標準原価を設定します。

この標準原価と実際に発生した実際原価を比較して分析することで、生産性を向上させます。

原価企画

原価企画は、製品の企画の段階で原価を設定する考え方です。

今は消費者指向の価格設定が必要な時代であり、従来の原価の積み上げ方式での価格設定では、ニーズに応えられなくなっているのが現状です。

この方法では、企画段階から消費者に受け入れられる価格設定を行い、得られる利益を乗せて目標原価を設定します。さらに、企業内部の情報に加え、業界での需給予測と外部の情報を加味し、目標とする売価・利益・原価を設定します。

【管理会計】限界利益の考え方

限界利益とは、売上高から変動費を差し引いた利益です。

固定費は、売上高に関係なく発生するため差し引くことが前提で、限界利益から固定費を差し引きマイナスになる場合は、固定費が賄えていないことになります。

財務会計では売上総利益、営業利益、経常利益、当期純利益のように利益が重要な指標となりますが、管理会計ではこの限界利益という利益が重視されることが多くなっています。

損益分岐点分析の必要性

管理会計の具体的な例3つ|管理会計の基本が分かる書籍・おすすめ5選
管理会計での重要な指標である損益分岐点とは、限界利益と固定費が同額である状態のことです。

この状態の時の売上高を「損益分岐点売上高」といい、売上高が損益分岐点売上高を上回っていない場合は、収支が赤字であることになります。

企業は必ず損益分岐点売上高を把握して、実際の売上高がこの分岐点を上回っているかを確認する必要があります。

管理会計の基本が分かる書籍・おすすめ5選

管理会計の具体的な例3つ|管理会計の基本が分かる書籍・おすすめ5選
続いて、管理会計の基本がわかる書籍として、次の5種類の本をご紹介します。

「管理会計の基本がすべてわかる本」はイラストを多用して分かりやすい本で、「ほんとうにわかる管理会計&戦略会計」は実務から学べる内容になっています。

「管理会計の基本この1冊ですべてわかる」、「図解管理会計入門」、「マンガで入門!管理会計が面白いほどわかる本」の3冊も分かりやすい本になっています。

管理会計の基本が分かるおすすめ書籍1:「管理会計の基本」がすべてわかる本

秀和システム発行の「管理会計の基本」がすべてわかる本は、公認会計士で税理士の金子智朗氏の著書です。

会話文による解説とイラストを多用してあるので、分かりやすく管理会計が学べる内容になっているのが特徴です。

管理会計に関する演習問題もあり、管理会計の基本がすべて簡単にマスターできる本になっています。

管理会計について一通りの基本を押さえておきたい人に最適です。
この種の本は、扱っているテーマに偏りがあることが多いですが、この本は基本テーマを網羅的に扱っています。解説も理路整然としており、それでいて読みやすい文章なので、とりあえず1冊あると何かと便利な本です。

出典: https://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E7%AE%A1%E7%90%86%E4%B... |

管理会計の基本が分かるおすすめ書籍2:ほんとうにわかる管理会計&戦略会計

「ほんとうにわかる管理会計&戦略会計」は、実務に裏付けられた管理会計・原価計算・戦略会計の理論を解説した本で 、PHPエディターズグループから出版されています。

総ページ数639ページと大容量ですが、管理会計について本格的に取り組める入門書で、実務の裏付けから本格的に分かりやすく解説されています。

届いてすぐは厚みと単色刷りの見かけから、大学のテキストのような印象を受け威圧されました。
また、ところどころで「きちんと覚えておいてください」のようなコメントが多々あり、読み進めるにあたり緊張感がありますが、内容は平易で読みやすいと思います。

出典: https://www.amazon.co.jp/%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E7%89%88-%E3%... |

管理会計の基本が分かるおすすめ書籍3:管理会計の基本 この1冊ですべてわかる

「管理会計の基本この1冊ですべてわかる」は、専門的な内容ではなく、現場で生かせる管理会計の基本を多くの事例から紹介している本です。

著者の千賀秀信氏は、経営能力開発アドバイザーでありマネジメント能力開発研究所の代表を務めている方でもあります。

分かりにくい管理会計を体系化して解説していますので、この本だけで管理会計が理解できるようになっています。

管理会計の入門書として、初心者向けの良い本だと思います。
変動損益計算書、原価管理(ABC)、投資判断(NPV)などの内容を、具体的な事例(コーヒーショップ、温泉施設、メーカー等)を基に説明されており、大変わかりやすいです。
多くのケーススタディが用意されているため、こうしたらどうなる?という疑問に答えてくれる本だと思います。
この○○の基本シリーズの中で特におすすめです。

出典: https://www.amazon.co.jp/%E7%AE%A1%E7%90%86%E4%BC%9A%E8%A... |

管理会計の基本が分かるおすすめ書籍4:図解管理会計入門

東洋経済新報社発行の「図解管理会計入門」は、早稲田ビジネススクールでも好評の講座を書籍化した本です。

「管理会計とは何か」について、難しい計算技法を使わずに、産業史という歴史の観点から管理会計を考えた1冊です。

ページ数も286ページと読みやすく、自己啓発にもなる内容になっています。

会計初心者でも通勤電車の中で気軽に読めるけど、伝統的な管理会計から最新のものまで網羅的に勉強できる。会計嫌いだった人たちからでも、入り込みやすいつくりになっています。

出典: https://www.amazon.co.jp/%E5%9B%B3%E8%A7%A3-%E7%AE%A1%E7%... |

管理会計の基本が分かるおすすめ書籍5:マンガで入門!管理会計が面白いほどわかる本

ダイヤモンド社から発行されている、「マンガで入門!管理会計が面白いほどわかる本」は、名前のとおり、管理会計のことが面白いほどよくわかる本になっています。

売上、コスト、利益、固定費と変動費の違い、そして限界利益などについても、344ページからなるマンガで解説され、初心者にも分かりやすい内容になっています。

小売店、アパレルなどの業種であれば、この管理会計の本はわかりやすいはずです。
読んで実践すると、マネージャーとして価値があがるような気がします。
すべてのエリアマネージャーに読んでほしい本です!

出典: https://www.amazon.co.jp/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%8... |

自社にあった管理会計制度を構築しよう!

管理会計の具体的な例3つ|管理会計の基本が分かる書籍・おすすめ5選
今回ご紹介した、予算管理や月次決算によるPDCAサイクルの確立、業績評価、原価管理、そして限界利益や損益分岐点分析という考え方は、管理会計での初歩の事柄です。

しかし、管理会計は択一的なものではなく、管理会計の方法は会社によって異なります。

自社で管理会計を導入する際は、多種多様な管理会計の手法を調べ、情報を収集することで、自社に合った管理会計制度を構築していくのが良い方法と言えます。

転職するならビズトリートがおすすめ!

一般的に転職を考える理由としては、「もっとやりがいのある仕事がしたい」「スキルアップして市場価値を上げたい」、また「もっとお給料の良いところで働きたい」など人それぞれ異なることでしょう。

転職をする際には、あなたのキャリアに真摯に向き合ってくれる信頼のおけるパートナーが必要です。ハイキャリア向けの転職サービスのビズトリートは、年収700万以上のハイクラス求人が多数ああり、転職成功に向かって並走してくれる優秀な専任のエージェントのサポートを受けられるといった充実のサービスを提供しています。

ぜひビズトリートを利用して、あなたの可能性を広げましょう。
ハイキャリア転職専門の信頼と安心感!

Related