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2019年08月16日

ホワイトカラーエグゼンプションのメリット6つ|対象者や対象業務は?

今回は賛否両論あるホワイトカラーエグゼンプションについて、対象となる人やメリットとデメリット、この制度を成功させるポイントについてご紹介します。ホワイトカラーエグゼンプションについて理解を深めたい方は、ぜひ読んでみてください。

ホワイトカラーエグゼンプションのメリット6つ|対象者や対象業務は?

ホワイトカラーエグゼンプションとは

ホワイトカラーエグゼンプションのメリット6つ|対象者や対象業務は?
ホワイトカラーエグゼンプションとは、一部のホワイトカラーの労働者に対し労働時間規定を除外し、給料を仕事の成果のみで評価する制度のことです。

今回はこのホワイトカラーエグゼンプションについて、対象となる人やメリットとデメリット、この制度を成功させるポイントについてご紹介します。

ホワイトカラーエグゼンプションについて理解を深めたい方は、ぜひ読んでみてください。

裁量労働制との違い

裁量労働制とホワイトカラーエグゼンプションの大きな違いは、休日や深夜労働に対して残業代が支払われるかどうかという点です。

裁量労働制の場合は休日や深夜労働に対する残業代の支払い義務があるのに対し、ホワイトカラーエグゼンプションではこの支払い義務がありません。

どんなに休日や深夜に残業をしたとしても、残業代は出ないのがホワイトカラーエグゼンプションの特徴でもあります。

ホワイトカラーエグゼンプションを導入する背景

ホワイトカラーエグゼンプションのメリット6つ|対象者や対象業務は?
ホワイトカラーエグゼンプションを導入する背景には、ホワイトカラー労働者の頭脳労働に対して生産率が比例しないことが挙げられます。

ブルーカラーと呼ばれる生産の現場で直接生産作業を行う労働者と比べ、残業している時間に生産性のあることをしているかどうかが目に見えにくい傾向があります。

この問題を解決する一つの方法として、ホワイトカラーエグゼンプションが検討されています。

ホワイトカラーエグゼンプションの対象者と対象業務

ここまでホワイトカラー・エグゼンプションの内容と導入の背景についてご紹介しました。

ここからは、実際にホワイトカラーエグゼンプションの対象となる人と業務についてご紹介していきます。

現在ホワイトカラーの職業に従事されている方はぜひ、自身の就業状況と照らし合わせながら読んでみてください。

対象者

ホワイトカラーエグゼンプションのメリット6つ|対象者や対象業務は?
ホワイトカラーエグゼンプションでは書面による合意があり、なおかつ1年間に支払われる見込み賃金が平均給与額の3倍相当程度の方が対象者となっています。

具体的な職業としてはアナリストや金融商品のディーラー、研究開発職などが該当し、1年間の賃金の目安は1,075万円以上とされています。

なお、公務員はホワイトカラーエグゼンプションの対象外となっています。

対象業務

ホワイトカラーエグゼンプションでは高度の専門的知識、技術または経験を要する業務、業務に従事した時間と成果との関連性が強くない業務が対象とされています。

具体的には金融商品の開発やディーリング、企業などの高度な分析を行うアナリスト業務、研究開発業務が対象となると見込まれていますが、今後状況によって増えていく可能性もあります。

ホワイトカラーエグゼンプションのメリット6つ

ホワイトカラーエグゼンプションのメリット6つ|対象者や対象業務は?
ここからはホワイトカラーエグゼンプションのメリットについてご紹介していきます。

ホワイトカラーエグゼンプションは否定的な意見が目立つことについてもよく言及されますが、そのような中でもホワイトカラーエグゼンプションのメリットを正しく理解することが特に重要となります。

ホワイトカラーエグゼンプションを正しく理解するために、ぜひ確認してみてください。

ホワイトカラーエグゼンプションのメリット1:労働生産性の向上

ホワイトカラー労働者は頭脳労働が主な業務のため、時間の経過による生産性がどの程度あるのかが見えづらいという特徴があります。実際に仕事が行われた時間の中で思ったほどの成果が上げられていない場合も少なくありません。

ホワイトカラーエグゼンプションでは、労働時間で賃金を決めるのではなく、成果によって賃金を決めることで、さまざまな観点から頭脳労働における生産性の向上を目指しています。

ホワイトカラーエグゼンプションのメリット2:仕事の能率向上

ホワイトカラーの労働者が行う頭脳労働の中には、成果がいつ出るか不明瞭なものもあります。

そのような業務に対して成果により賃金を決めるというように給与体系が変更された場合、淡々と作業をするホワイトカラー労働者が減り、より短時間で成果を出そうと意欲的に作業を行えるようになるという効果が期待できます。

ホワイトカラーエグゼンプションのメリット3:社員間の競争力向上

現在の労働時間に対して賃金が支払われる状況下では、職位が同じホワイトカラー労働者には働いた時間が同じであれば同じ賃金が支払われるため、淡々と仕事をする労働者が生まれやすく、競争が生まれにくいというデメリットがあります。

ホワイトカラーエグゼンプションの核とも言える成果に見合う賃金の支払いを行うことで、社員の間には競争が生まれます。競争力がつけば職場自体も活性化し、労働生産性も上がります。

ホワイトカラーエグゼンプションのメリット4:不公平感の緩和

ホワイトカラーエグゼンプションのメリット6つ|対象者や対象業務は?
労働時間で賃金が決まる状況下では、どうしても時間内で仕事を終えられる能力のある人を正当に評価できず、残業をしなければ同じ仕事を終えられない人との間で給与面の不公平が生じます。

これは同じ仕事をしても、能力が低く残業をする人の方が残業分を多く給与としてもらえる状態のため、能力のある人のモチベーションを下げてしまいます。

主に給与面の不公平感の緩和に、ホワイトカラーエグゼンプションは有効です。

ホワイトカラーエグゼンプションのメリット5:適正な評価

ホワイトカラーエグゼンプションの導入は、社員の適正な評価にもつながります。

成果により賃金が支払われる状況下において、ホワイトカラーの労働者はいかに短い時間で効率よく行うか、より成果を上げるにはどうすべきなのかを考えながら仕事に取り組むようになります。

成果による正当な評価を受けられることはホワイトカラー労働者のスキルアップへの意欲を駆り立てる効果も期待できます。

ホワイトカラーエグゼンプションのメリット6:人件費削減

冒頭でもお話ししたとおり、ホワイトカラーエグゼンプションを導入するということは残業代を支払う必要がなくなるということです。

そのためホワイトカラーエグゼンプションの導入は人件費の削減につながります。特に経営者にとって、人件費を大幅に削減できることがメリットとなっています。

ホワイトカラーエグゼンプションのデメリット2つ

ホワイトカラーエグゼンプションのメリット6つ|対象者や対象業務は?
ここまでホワイトカラーエグゼンプションのメリットをご紹介してきました。

ここからは、ホワイトカラー・エグゼンプションのデメリットをご紹介します。

検討段階の制度ということもあり、やはり不備のある部分も存在します。メリットとデメリットの双方を知ることで、ホワイトエグゼンプションの理解を深めていってください。

ホワイトカラーエグゼンプションのデメリット1:成果主義

前述のとおり、ホワイトカラーエグゼンプションの特徴として成果主義があります。これにはメリットもありますが、デメリットも存在します。

成果主義であるが故に、ホワイトカラーエグゼンプションには時間外労働という概念がなく、法定労働時間の1日8時間以上を働いたとしても、時間外労働に対する賃金は一切支払われません。

そのためホワイトカラーエグゼンプションは残業代ゼロ法案などと揶揄されることがあります。

ホワイトカラーエグゼンプションのデメリット2:労働時間の増加

ホワイトカラーエグゼンプションの対象となる業務の中には、もともと短時間では成果が出にくいものがあります。

しかし、ホワイトエグゼンプションにおいては成果が出て初めて評価されるので、成果が出るまで働き続ける必要が出る場合があります。

こうなってしまうと短時間で成果が出ない業務を行うホワイトカラー労働者は長時間労働を余儀無くされるケースが出てしまいます。

ホワイトカラーエグゼンプションを成功させるポイント5つ

ホワイトカラーエグゼンプションのメリット6つ|対象者や対象業務は?
ここまで、ホワイトカラーエグゼンプションのメリットとデメリットについてご紹介してきました。

ここからは、ホワイトカラーエグゼンプションを成功させるポイントを5つ紹介していきます。ホワイトカラーエグゼンプションの導入を検討されている事業者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

ホワイトカラーエグゼンプションを成功させるポイント1:人件費の配分

ホワイトカラーエグゼンプションのメリット6つ|対象者や対象業務は?
ホワイトカラーエグゼンプションは人件費の削減が期待できるため、実際の導入の過程で人件費の削減を第一に進めてしまいがちです。

しかし人件費の削減を第一として突然制度を導入した場合、ホワイトカラー労働者には経営者に対する不信感が生まれてしまいます。

ホワイトカラーエグゼンプションを効果的に導入するためには、人件費の配分を適切に行うことが大切です。これは労働分配率などを参考に算定すると良いでしょう。

ホワイトカラーエグゼンプションを成功させるポイント2:業務量の適正化

ホワイトカラーエグゼンプションの導入によって成果に応じた賃金配分をしたとしても、労働者の労働時間が以前より格段に増えてしまえば、利益があるのは経営者側だけということになってしまいます。

労働基準法改正案では業務量の規制はしていません。そのためどんなに効率よく仕事を終えてもまた次の業務を課される、という状況も作り出せてしまいますので、業務量を適正に保つことが大切です。

ホワイトカラーエグゼンプションを成功させるポイント3:評価制度の見直し

ホワイトカラーエグゼンプションのメリット6つ|対象者や対象業務は?
ホワイトカラーエグゼンプション制度を導入する前に必ず、その業務において成果が何を指すのか、どのように測るのかなどの基準をあらかじめ労働者に明示しておく必要があります。評価制度についてきちんとした説明を行うことも大切です。

実際にホワイトエグゼンプションを導入した企業で評価に納得がいかず、社内の空気が悪くなってしまった例もあります。事前に評価制度について見直し、労働者に明らかにしておくことが必要です。

ホワイトカラーエグゼンプションを成功させるポイント4:勤務間インターバル制度の導入

長時間労働を防ぐための制度に、勤務間インターバル制度というものがあります。勤務間インターバル制度は勤務と勤務の間に時間を空けて、休息時間を確保する制度です。

具体的には通常9時から17時まで就業の会社で12時間のインターバルを設けると、終業時間が22時であれば翌日は10時から始業することになります。

厚生労働省では指定の取り組みを行った場合に助成金を出すなどし、勤務間インターバル制度を推進しています。

ホワイトカラーエグゼンプションを成功させるポイント5:モチベーション向上への支援

個人の能力の問題とは言っても、残業代が多く支払われていた人にとっては残業代がなくなると、経済力やモチベーション低下につながってしまいます。

自分の能力を十分に発揮して働けている人は仕事の満足度が高いといわれています。ホワイトエグゼンプションを導入する際は、労働者の一人一人が能力を発揮しやすい環境を整えてから施工するなどして、モチベーション向上への支援を行うことが重要です。

ホワイトカラーエグゼンプションを導入するならメリット・デメリットを考慮しよう

ホワイトカラーエグゼンプションのメリット6つ|対象者や対象業務は?
いかがでしたか。今回はホワイトエグゼンプションの内容やそのメリット、デメリット、実際に導入する場合の成功のポイントについてご紹介しました。

ホワイトカラーエグゼンプション制度は賛否がかなり分かれている制度です。本格的に導入される可能性を考え、ここでご紹介したメリットやデメリットを参考に自社に導入した際どのような影響が出るのか、検討しておくと良いでしょう。

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