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国債金利の仕組みと推移・チャートの見方|国債の運用方法とメリット

初回公開日:2017年02月04日

更新日:2017年03月28日

記載されている内容は2017年02月04日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

日銀のマイナス金利政策など超低金利時代の昨今、銀行にお金を預金しているだけでは資産は増えません。資産運用はしたいけどリスクが恐ろしすぎる!という方には国債という安心安全な商品がおすすめ。リターンが低くても安心を取りたいという人には国債はピッタリの金融商品です。

国債金利の仕組みと推移・チャートの見方|国債の運用方法とメリット

国債は国が発行する債権

国債は国が発行する債権で元本保証と利回り保証がついた、かなり低リスクな金融商品です。リスクも低いため他の投資信託や株式投資などの金融商品に比べるとリターンは小さいですが、元本が減ることもなく利回りは低いながらも必ずつきますので、資産を絶対減らしたくない人にはピッタリの金融商品です。

また政府はこれからじわじわとインフレを推し進めていくのでどんどん物価が上昇していきます。そうすると銀行にそのまま預金として眠らせておいた預金は相対的に価値が下がっていってしまいます。

インフレによる物価上昇に対処するためには、銀行に資金を眠らせておくだけではなく運用して物価上昇分の資金を増やしていくほうがお得です。

元本保証および利回り保証

日本から発行されている国債は「個人向け国債」と「新窓販国債」の2つがありますが、元本保証されているのは「個人向け国債」のみです。1万円の単位から購入が可能で、全国の郵便局や金融機関、証券会社などで購入することができます。

また手数料などのかからないので、購入はどこの金融機関で行っても変わりません。ただしキャッシュバックなどのお得なキャンペーンを行っている証券会社などもあるので、なるべくそういったサービスを展開している金融機関で買うようにするとお得です。
利率は最低利回りが保証されており、0.05%から下回ることがないようになっています。2017年2月現在、銀行の普通預金も定期預金も低金利で運用されているため、0.05%の利率を下回ることが多くなっています。銀行に預けておくよりも国債で債権を持っていたほうが利回りが良いのです。

固定3年、固定5年、変動10年の3タイプ

人向け債権は固定3年タイプ、固定5年タイプ、変動10年タイプの3タイプが発行されています。利率が固定のままずっと利息が支払われるのが「固定」。市場の景気に合わせて利息が変動するのが「変動」です。満期はそれぞれ3年5年10年となっていて、途中解約は発行後1年以上経過した時点でいつでも可能になります。

ただし満期を迎える前に中途解約した場合、ペナルティとして直近に発生した利息2回分が差し引かれて換金されます。とはいうものの差し引かれるのは付け加えられた利息なので、元本が減るということはありません。

金利固定3年タイプ

利率が固定されて3年で満期を迎えるまでずっと変わらないタイプの国債です。市場実勢利回りを元に算出した基準金利から0.03%差し引いた利率が適用されます。基準金利が低すぎて0.03%を差し引くと0.05%を下回ってしまう場合は、最低金利が保証されているので0.05%の利率が適用されます。

金利固定5年タイプ

こちらも利率が固定されている満期が5年のタイプです。基準金利から0.05%を差し引いた利率が適用されます。最低金利が保証されているので0.05%より下の利率が適用されることはありません。固定3年タイプと同様に、利息はずっと変わらず満期まで安定した利息を得ることができます。

金利変動10年タイプ

変動10年タイプは固定タイプと異なり、利率が市場の動向に合わせて変動し、満期は10年です。基準金利に0.66%を掛けた利率が適用されます。変動タイプも固定タイプと同様に最低金利は保証されいるので、0.05%の利率を下回ることはありません。

基準金利から一定数が引かれるわけではなく比率として計算されるので、金利が上昇すると利息として受け取れる金額が減る点、固定より注意が必要です。

オススメは変動10年タイプか固定3年タイプ

金利の上昇が見込める今は変動10年がおすすめ

2017年2月現在日銀のマイナス金利政策が実行されているので、基準金利がマイナスの状態です。なので適用される利率も最低保障利率の0.05%。これ以上下がることはありません。いずれマイナス金利政策も終わり、金利はジリジリと上がっていくことが予想されます。

固定の場合は今の低い利率がずっと続きますが、変動の場合は上昇する金利に伴って利率も上昇していきます。金利が底の状態の今は変動10年タイプを購入しておくといいかもしれません。

固定3年タイプを買い換えていくのもオススメ

変動10年タイプを購入すると、金利が上昇したときはいいのですが、逆に下がったとき固定に比べて利率が下がってしまうこともあります。上がりきったと予想した時点で(これも難しいですが)換金して、固定タイプに買い換える手段もアリですが、直近の利子を2回分損することになります。

そこで固定3年タイプを買っておいて金利が高い状態の時期に満期が来たら固定5年タイプに買い換えて、高いタイプの金利をずっとキープしておくという手段もおすすめです。

国債には外国の国債もあります

国債は日本だけが発行しているわけではなく、世界各国あらゆる国が発行しています。ただし信用リスクが国ごとに異なっていたり、為替の影響を受けて値下がりしたりといったこともあり、購入の際には注意が必要です。とはいうものの株式よりはリスクが低い金融商品です。

外国国債のメリットは利回りが高いこと

海外には人口増加が著しく、経済発展が顕著な国も多く、また政治や経済が安定しているために高い利回りの国債を発行しているところも多くあります。日本の国債の利回りは世界的に見ても高いとは言えず、資産運用で資産をもう少し積極的に増やしていきたいといった場合には海外の国債に目を向けてみてもいいかもしれません。

外国国債のデメリットは為替とデフォルト

海外の国債は海外の通貨で買う必要があります。そうでない場合もありますが、日本円で買えたとしても為替の影響は受けることになり、比較的安定した金融商品といわれる国債ですが、為替の状況によっては元本割れを起こすことも。

また経済や政情が不安定な国の場合、国債が返却できずデフォルトを起こすこともあります。実際アルゼンチンは過去にデフォルトを起こしています。デフォルトが起こると債権の元本を回収することも難しくなりますので、注意が必要です。

格付け会社による格付けは信頼できる?

各国の国債を格付けしている格付け機関というものがあります。S&P、ムーディーズといった企業が代表的な企業で、これにフィッチを加えた3社は世界3大格付け会社と言われています。

各社それぞれ各国の国債を、政治や経済の政策などを参考にどれほど信用リスクがあるのかといった観点から格付けを行っています。この格付けで格下げされると市場で影響を受けるといわれていますが、実際のところ大きな変動は起こらないのが実情のようです。

かのサブプライムローン問題において、破綻寸前の会社に対して高い評価を与えていたこともあり、絶対的に信用できる機関というわけでもないようです。ただしまったくあてにならないかと言うとそうでもなく、実際デフォルトを起こしたことがある国の国債は彼らの格付けでも低評価の格付けでした。

資産を減らさない堅実な資産運用をしたい人には向いている

日本の個人向け国債は元本保証と利回り保証がついていて、資産を減らさずに堅実な資産運用をしていきたい人には大変向いている金融商品です。ただしリスクが低いぶん、リターンも低く大幅な資産増加は見込めません。

もう少し本気で資産運用に取り組みたいと思ったら、株式投資など少しリスクが高くなるけどリターンも大きい投資にも挑戦したほうがいいでしょう。銘柄や買い方にもよりますが株式投資であれば、概ね3%前後の利回りが期待できます。逆に資産はそんなに増やさなくてもいいけど、絶対に目減りさせたくないといった場合は債権だけの資産運用で十分かもしれません。

資産運用をどのように行っていきたいか、どれくらいの期間でいくらをどれくらいの資産に育てていきたいか、という指針をしっかり立てて実現可能な資産運用計画を立てることが大切です。いずれにせよ資金を増やすにはリスクも付き物。しっかりと下準備と勉強をして、自身の大事な資産をなくしてしまわないように気をつけましょう。

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