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2019年09月30日

管理職が果たす役割や背負う責任3つとは|管理職に必要とされること

ビジネス世界のグローバル化などにより会社の経営環境も大きく変化し、管理職に求められる役割や責任も高度化・複雑化しています。管理職が果たす役割や背負う責任とは何か?管理職に今必要とされるものは?など、管理職に関する疑問に答えます。

管理職が果たす役割や背負う責任3つとは|管理職に必要とされること

管理職とは

会社における管理職は、その会社の経営方針や経営戦略に示されている使命・目的・ビジョンを達成するため、会社組織を構築し、人を配置して、効率的な会社のマネジメントにより利益を上げる役割と責任を担っています。

近年、ビジネス世界のグローバル化などにより、会社組織を取り巻く環境も目まぐるしく変化し複雑化する状況のなかで、管理職に求められる役割や責任も高度化・複雑化しています。

管理職の定義

「管理職」という用語は、労働基準法など労働関係法に定義されているものでなく、その役割や責任についても法的には明文化されていません。一般的には会社内で慣用的に使われている用語で、会社内の上級職を示す言葉として用いられています。

このような「管理職」は、労務的観点から特徴づけると、労働者の労働条件決定や労務管理について、その役割と責任が経営者と一体的な立場にあることを意味します。

管理職の役職

管理職は、会社が有する経営資源(ヒト、モノ、カネ、情報)をマネジメントサイクルの各フェイズで調整・統括し、その目標の効率的な達成を図るマネジメント機能を担います。

管理職は階層により最高経営層(トップ)、中間管理層(ミドル)、現場監督層(ロウアー)に類別され、それぞれに期待される役割と責任が少しずつ異なります。

管理職が果たすべき役割4つ

管理職は与えられた職位のもと部下を介して仕事をやり遂げることが求められ、付託された役割と責任をよく理解し、部下との効果的なコミュニケーションにより生産的でインセンティブの高い職場環境をつくることが大切です。

管理職は、部下のニーズを把握しながら、部下の仕事に対するインセンティブをたかめ、そのスキルを育てて活用することが必要で、部下の管理・統制・監督・育成の各フェーズにおける役割と責任が欠かせません。

管理職が果たすべき役割1:部下を管理する

管理職は、会社を取り巻くビジネス環境の変化に伴い、新規採用やアウトソーシングなどにより必要な人材を必要な部署に確保するとともに、部下が変化に対応できるような知識・技術に関する組織的・体系的な支援をする役割・責任があります。

部下の仕事に対するインセンティブを高めるための心理的・経済的・物理的な環境を整えることも管理職の大切な役割と責任になります。

標準や基準から外れないように統制する

管理職は、部下とともに経営理念や未来ビジョンを学習・共有するとともに、部下の日常の業務活動について仕事の標準スペックやガイダンスから外れないように統制する役割と責任があります。

管理職の統制が不十分になると、部下のケアレスミスなどに目が行き届くなくなるなど組織運営に支障をきたします。組織上、部下の数が多い場合は、一定の権限を委任した代理者を設けるなど統制の確保に努めます。

業績管理

「業績管理」は、会社の経営状態や業績をチェックし、責任単位(組織、チームなど)に課せられた計画や目標数値について一定期間の達成状況を評価することにより、責任単位の目標を効果的に達成します。

これに対し、「目標管理」は部下の数値目標や成績内容を把握し、部下と組織の目標を合一化させて組織目標達成を図ろうとするもので、管理職にとり数値管理(業績管理、目標管理)は大切な役割と責任を担っています。

労務管理

近年、職場のストレスに起因する精神的疾患が増加傾向にあり、社員の健康の毀損だけでなく、会社としても休職や生産性低下によるコスト増に繋がり、メンタルヘルスは会社にとって無視できない経営課題となっています。

管理職は、職場における個人のストレスを最小限にするための環境の改善、業務割当ての見直し、休暇取得の促進など「メンタルヘルス不全」に対する諸方策に積極的に取り組む役割と責任が求められています。

管理職が果たすべき役割2:部下の監督をする

管理職は、現場の直接的な業務の管理者である現場監督層を指揮・監督して、トップマネジメント(最高経営層)の決定した基本方針・経営計画に基づき、会社に負託された経営資源を効率的・計画的にマネジメントする役割と責任を担います。

あるべき方向に導く

管理職は与えられた役割と責任を理解し、部下との効果的なコミュニケーションにより、最高経営層が決定した基本方針・経営計画に基づき、生産的でインセンティブの高い職場環境をつくることが大切です。

管理職は、現場における制約条件(期限・予算・人員など)を踏まえ、これらの制約要素のバランスをとりながら、最小コストで目標に到達するためのチームの方向性を決定します。

管理職が果たすべき役割3:部下を指導する

管理職は、部下が持つスキル・資格・経験や期待する給与水準など部下に関するデータを効果的に活用して部下を指導することにより、部下の仕事に対するモチベーションも高くなります。

部下の仕事の失敗は単純に叱責せず、失敗に内在している原因・背景・誤判断・対応ミスなど部下との話し合いで相互認識します。良好なコミュニケーションを介した部下の指導は、部下のやる気を減損せず、さらなるチャレンジの動機づけとなります。

達成するべき目的を見据える

管理職は、企業経営の目的「企業が商品・サービスを需要に応じ社会に供給し社会生活を支える責任・役割」を部下に示すとともに、対内的な目的「従業員の雇用の確保、賃金・福利厚生の欲求を満たす責任・役割」を部下に認識させます。

このように企業経営や組織が目指す方向・有り様、企業の社会的存在価値など達成すべき目的をより具体的な言葉と表現を使い部下を指導することが管理職の役割・責任として求められています。

達成すべき目標に向けて奮起させる

管理職は部下の目標設定にあたり、「ノルマの頭割り」「目標通達」という形は避け、目標の期限や具体性、達成可能性などについて、部下との話し合いにより相互認識を行います。

目標管理の評価期間中は最低でも年4回は評価のための面談を実施し、仕事の進捗状況について単に報告を受けるだけでなく、部下が求める支援についても相談に乗るなど、達成すべき目標について部下と共働していきます。

管理職が果たすべき役割4:部下を育成をする

有能な部下を育成することは、管理職の重要な責任であることを心得なければいけません。

管理職の役割として、部下が仕事をやり終えたときに充足感を感じているか、仕事で技術的知識やスキルを高めることができたかなど常に配意して部下の育成にあたる必要があります。

部下が一人で出来るように鍛える

近年、企業における重要な経営資源である「ヒト」は、単なる資源として管理されるものでなく、企業の競争優位構築のレバレッジとなる知的資本としてとらえて、その教育・訓練により生産性の向上を図ることが求められています。

管理職は、部下の人的資本としての価値向上のため、ある程度の権限委譲(活動プラン策定関与、仕事現場での指示権など)により、部下がその役割と責任を自覚し、独り立ちして仕事ができるよう心掛けます。

管理職が背負う責任3つ

企業が管理職に求める「管理職能(管理者に期待される役割、責任)」は、マネジメントサイクル(計画、組織、命令、調整、統制)の5つの過程を経て機能します。

これらの管理職能のなかでも、「部署の目標達成」「部下の成長」「組織の維持」は、管理職が背負う役割・責任のキーポイントとなっています。

以下、「管理職が背負う責任」を見てみましょう。

管理職が背負う責任1:部署の目標を達成する

管理職は、自己が管理する職域で部下の能力を最大限引き出して仕事の成果を挙げ、部署の目標を達成する役割と責任があります。

部署の目標達成のための「業績管理」により、組織の経営状態や業績を検証・軌道修正して組織目標達成を図ります。

管理職が背負う責任2:部下を成長させる

管理職は、部下がもつ技術力・取得資格・経歴・経験の内容など部下の適正判断に資する各種データを有効に活用し、部下の育成にあたる役割と責任があります。

このような基礎的データを活用した人材マネジメントにより、部下の適性や能力にあう仕事の配置や動機づけを行い、部下の成長を促進します。

管理職が背負う責任3:組織を維持させる

企業の社会的責任を継続的に果たすため、企業という生命体の活動を維持できるだけの適正な利益が企業経営のなかで確保されなければいけません。

管理職は、このような課せられた命題のもとに、会社利益の確保に努め、従業員の賃金・福利厚生への配慮や株主配当、経営者の報酬など会社経営の責任を達成し、会社の存続や発展へと貢献する役割と責任を果たすことが求められます。

管理職に必要なこと

ビジネスの世界においても、会社のフラット型組織への移行が進み、管理職に求められるものが高度化・複雑化していますが、変化の激しい時代にあっても変わらない管理職に必要な基本原則があります。

時代に流されない管理職の基本原則について見てみましょう。

自分の判断軸を明確にする

管理職には、企業目標に向かって組織を動かす統率力・リーダーシップが求められます。そのような部下を動かす力は、将来を見据えた洞察力・構想力、確固とした信念など明確でぶれない判断軸から生まれます。

管理職は自己ビジョンを持つ

管理職は、会社の経営理念で示された経営姿勢や存在意義を踏まえた自社の中長期的なビジョンを部下に示し、部下とともにそのような未来ビジョンを学習・共有します。

このようなビジョンの共有により会社の経営スタンスを部下に周知でき、組織の求心力を保つことが可能になります。

部下と常に交流する

管理職は、部下の指導・育成など対人関係を円滑に処理できるコミュニケーション力を持ち、日常の部下との効果的なコミュニケーションを行うため、言葉づかい、話し方、ボディーランゲージに配意して相手の理解度をアップするように努めます。

組織の課題を把握する

管理職はその役割と責任上、会社の課題を知るための経営分析に関する知識が求められ、経営状態を知るために会社の数値を分析することで経営活動の改善すべき項目を見つけることができます。

バランスシートやキャッシュフローなど経営分析に関する知識が不足した状態で経営判断・投資活動を行うとリスキーな事態を招きかねません。

管理職の役割や責任を知ろう

管理職の役割は、会社の業務活動の目標を設定し、それを一定期間でどのレベルまで到達させるかの目標を設定することにあり、その目標を、時間・労働力など最小コストで達成する責任を有しています。

このような管理職の役割と責任は地位や特権を示すものでなく、会社という組織がその社会的責任を果たすためのマネジメントを支える重要なファクターであることを理解しましょう。

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