野菜と果物の違い・洗い方/切り方/保存方法/ジュース・旬の時期
初回公開日:2017年10月27日
更新日:2017年10月27日
記載されている内容は2017年10月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

野菜と果物の違いって?
どこが境目?野菜と果物の定義
じつは野菜や果物は扱う種類によって、微妙に線引きが違います。
Wikipediaと、農林水産省の果物の定義の違いをご紹介します。
野菜とは
出典: https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E8%8F%9C |
食用の草本植物の総称。水分が多い草本性で食用となる植物を指す。主に葉や根、茎(地下茎を含む)、花・つぼみ・果実を副菜として食べるものをいう。
果物とは
出典: https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%9C%E7%89%A9 |
食用になる果実。水菓子、木菓子ともいう。一般的には、食用になる果実及び果実的野菜のうち、強い甘みを有し、調理せずにそのまま食することが一般的であるものを「果物」「フルーツ」と呼ぶことが多い。
果樹とは
農林水産省では、園芸作物の生産振興を効果的に推進するため、概ね2年以上栽培する草本植物及び木本植物であって、果実を食用とするものを「果樹」として取り扱っています。従って、一般的にはくだものとは呼ばれていないと思われる栗や梅などを果樹としている一方で、くだものと呼ばれることのあるメロンやイチゴ、スイカ(いずれも一年生草本植物)などは野菜として取り扱っています。
出典: http://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/fruits/teigi.html |
農林水産省
野菜の種類
葉を食べる野菜としては、ホウレン草、ニラ、ねぎ、きゃべつ、白菜で葉物と呼ばれる野菜です。
次に実を食べる野菜の代表はトマト、なす、ピーマン、かぼちゃ、きゅうり、おくらなど色の濃い野菜です。
また、花になる前のつぼみを食べる野菜として、カリフラワー、ブロッコリーがあります。
そして、茎を食べる野菜としてアスパラガス、セロリがあり、カブ、だいこん、にんじん、ごぼうなどの根菜もあります。
秋に美味しい野菜がイモ類でジャガイモ、サツマイモ、サトイモ、きのこ類には、生シイタケ、しめじ、まいたけ、なめこ、えのきだけがあります。
栄養豊富な豆類には、えだまめ、そらまめ、サヤインゲン、さやえんどう、小豆、大豆、黒豆、金時豆があります。
その他、季節を問わず店頭に並んでいる野菜には、玉ねぎ、もやし、カイワレ大根、豆苗、アルファルファ、しょうが、にんにくなどもあります。
果物の種類
みかん、りんご、スイカ、梨、柿、ぶどう、メロン、イチゴ、桃などです。
ここでは、イチゴ、スイカ、メロンは果物として扱っています。果物は実を食べるという基準がありますが、実を食べる野菜もあるので厳密な基準とは言えません。
どこが違うの?野菜と果物の区別
これでも、酢豚に入れるパイナップルは野菜なのか、といった疑問は残ります。
栄養いっぱい!野菜と果物の栄養成分
野菜の栄養
また、ブロッコリーは炭水化物、ビタミンKとC、モリブデンなどが豊富に含まれています。通年手に入りやすいピーマンは、ビタミンがブロッコリーより豊富で、フラボノイドも摂ることができます。
そしてトマトはリコピンを、ホウレン草はβ‐カロテン、ビタミン、ヨウ素を摂ることができる野菜です。
果物の栄養
またβカロチンが多い果物は1位が赤肉メロン、2位があんず、3位がパッションフルーツ、4位がすいか、5位がマンゴーです。
意外なのがビタミンCの多い果物で、1位はキウイフルーツ(黄肉種)140㎎、2位は柿70㎎、3位がキウイフルーツ(緑肉種)69㎎、4位アケビ65㎎、5位はイチゴ62㎎でした。ビタミンCの代表格のレモンは10位で50㎎です。1位のキウイフルーツ(黄肉種)のビタミンCはなんとレモン3個分弱ありました。
体に美味しい!野菜と果物の効能
そして果物から採れる栄養成分は、ビタミンC,B,A,E、カリウム、マグネシウム、亜鉛、鉄、銅、アントシアニンなどです。
これら栄養素が体に与える良い効果は、食物繊維を摂ることで便秘予防、ビタミンはアンチエイジング効果、アントシアニンは酸化ストレス軽減、カルテノイドは心臓病,脳卒中,ガンなどの予防が期待できます。それぞれバランスよく摂ることが大切です。
さらに野菜や果物を食べることで、食事に含まれる肉、魚のエネルギーや脂質、ナトリウムを余計に摂ることを防ぐ役割もあります。
自分で育てる!野菜と果物の育て方
小さな庭があれば、背が高くならない柑橘系の木を育てることができます。盆栽なら植木鉢でも実が生ります。
季節の野菜の育て方
秋から植え付ける野菜の種類は、イチゴ、サヤエンドウ、グリーンピース、コマツナ、ホウレン草、二十日大根などがあります。種も販売されていますが、苗から植え付ける方が確実に根付きます。
季節の果物の育て方
生だけじゃない!野菜と果物の調理の違い
どうやって洗うの?野菜と果物の洗い方
例えば、洗いにくいホウレン草などはまず、ボールにためた水で、茎を開きながら根に付いた土を落とします。カブの茎は、爪楊枝や竹ぐし、菜箸などで開きながら流水を当てて汚れを流します。
ジャガイモやゴボウ、サトイモなど、皮に泥が付いている野菜は、水を当てながらタワシでこすり落とします。
切り方で見た目も違う!野菜と果物の切り方
果物の切り方としては、オレンジ、りんごなどはくし形切りが基本です、また、キウイなど皮、芯をとる時には、へたと端を切り、縦に皮をむいてから輪切りやくし形切りにします。へたを切ってから皮と実の間にスプーンをぐるっと入れて皮をむく方法や、横半分に切ってそのままスプーンで食べる方法もあります。
どう違う?野菜と果物の加熱の仕方
果物は一般的に加熱せずに食べますが、冬にそのまま食べると体を冷やす恐れのあるナシは、水煮でスープやジャムにすると良いでしょう。
リンゴは煮たり、ジャムにしたり、皮をむいてくし形に切ったリンゴに砂糖をかけ、レンジで軽くチンすると、ホットアップルパイ風に楽しむことができます。また、焼きミカンや焼きリンゴ、焼きバナナもおいしいです。
分けて使いたいときの、野菜と果物の保存方法
野菜の保存法
葉物を保存したいときは、下茹でしてから調理しやすく一口大など、料理に合わせた大きさに切ってから、フリーザーバックや保存ケースに入れましょう。
野菜の料理を冷凍保存する場合は常温に冷ましてから、1食分など使う量に合わせてラップやフリーザーバックで小分けにすると解凍したあとの無駄が無くなります。
果物の保存法
例えば、イチジクやサクランボ、ビワ、ブルーベリーはビニール袋に入れれば冷やすことはできますが、冷蔵保存には向かないので早く食べましょう。
スイカはカットしたら痛みやすいので、冷蔵してもすぐ食べましょう。バナナは冷蔵庫に入れると黒くなります。
イチゴ、リンゴ、ブドウ、パイナップルは冷蔵保存が基本です。
その他の果物は常温で置き、必要なら追熟した後や食べる直前に冷蔵庫で冷やすものがほとんどです。
美味しく飲もう!野菜と果物のジュース
体に優しい!野菜のジュース
あとからビタミンCなどを添加している製品もあり、野菜の栄養をそのまま摂るならジューサーなどで作ってすぐ飲むことをおすすめします。
老化防止に サツマイモとホウレン草
出典: http://icmart.net/ |
風邪予防に サツマイモとグレープフルーツ
コレステロール対策 ニンジンとゴマ
動脈硬化予防に ナスとトマト
疲労回復 セロリと玉ねぎ
冷え性に 玉ねぎとニンジンとショウガ
新鮮でおいしい!果物のジュース
半解凍させるとさらに甘く感じられるでしょう。
美肌を作る アボガドとゴマ
出典: http://icmart.net/ |
美肌効果 スイカとキウイ
美肌効果 イチゴとリンゴ
脳の老化防止 イチゴとクリームチーズ、牛乳
便秘予防 リンゴとバナナ
便秘の解消 ブルーベリーとバナナ
便秘の解消 マンゴーとバナナ
むくみの改善 赤メロンとヨーグルト
良いとこ取り!ミックスジュース
美肌効果 パセリとバナナ
出典: http://icmart.net/ |
動脈硬化対策 トマト、ニンジン、リンゴ
動脈硬化対策 小松菜とバナナ
血圧を安定させる 小松菜とリンゴ
どうすれば冷凍できるの?野菜と果物の冷凍保存の方法
丸ごと使いたい!野菜の冷凍保存法
例えば葉物の代表ホウレン草は、洗って水気を切ったらそのままフリーザーバックに入れて、冷凍保存できます。おひたしなどに使うときは凍ったまま茹でて利用します。
また、あらかじめ茹でて、使う分の大きさに切ってからフリーザーバックに入れて保存するといいでしょう。暖かいスープやみそ汁に使うならそのまま解凍せずに、加熱調理することもできます。
ジャガイモはまず茹でて、つぶしてマッシュポテトにしてからフリーザーバックに入れて冷凍保存します。調理する前にレンジで解凍します。
美味しさ閉じ込めよう、果物の冷凍保存法
例えばブドウは一粒ずつにして、水で洗い水気を切ったら、フリーザーバックに入れて保存します。解凍は常温解凍か流水で解凍します。
イチゴも洗ってへたを取り、フリーザーバックに入れて保存します。半解凍のままでおいしく食べることができます。
美味しくて安い!野菜と果物の旬について
秋が旬の野菜と果物
・秋が旬の野菜
チンゲン菜、セロリ、さといも、ジャガイモ、ゴボウ、トマト、カボチャ、栗、ぎんなん、松茸など
・秋が旬の果物
柿、梨、ブドウ、ザクロ、イチジク、アケビ、カリンなど
冬が旬の野菜と果物
・冬が旬の野菜
野沢菜、ホウレン草、カブ、だいこん、自然薯など
・冬が旬の果物
リンゴ、イチゴ、ユズ、みかん、レモン、キウイフルーツなど
春が旬の野菜と果物
・春が旬の野菜
タケノコ、ニラ、レタス、春キャベツ、アスパラガス、セロリ、トマト、新ジャガイモ、新タマネギ、ニンジン、絹さや、タラの芽、山ウド、ニンニクなど
・春が旬の果物
イチゴ、マンゴー、夏ミカン、清美オレンジ、グレープフルーツ、デコポン、ハッサクなど
夏が旬の野菜と果物
・夏が旬の野菜
青しそ、ミョウガ、高原キャベツ、新生姜、にんにく、きゅうり、なす、とまと、ピーマン、トウモロコシ、サヤインゲンなど
・夏が旬の果物
モモ、ネクタリン、梨、巨峰、ベリー類、すだち、メロン、マンゴー、スイカ、パイナップルなど
バランスよく食べよう!野菜と果物
毎日の食事で一品は野菜料理を食べましょう。野菜満載の具だくさんみそ汁も良いでしょう。