Search

検索したいワードを入力してください

焼香のやり方|通夜/葬儀/告別式など・宗派別での焼香のやり方

初回公開日:2017年09月16日

更新日:2017年09月16日

記載されている内容は2017年09月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

お焼香のやり方、きちんとした作法をご存知ですか?悲しいことですが、いざという時は必ずやってきます。その際に慌てずに済むよう、また亡くなられた方をきちんと送り出すことが出来るよう、お焼香のやり方をきちんと学んでおきましょう。

焼香のやり方|通夜/葬儀/告別式など・宗派別での焼香のやり方

知らないと恥ずかしい!お焼香のやり方。

急に届く訃報はとても悲しいことですが、長い人生の中で避けては通れない出来事です。みなさんは正しいお焼香のやり方をご存知でしょうか。なんとなく、周りに合わせ、見よう見まねで行っている方も多いのではないでしょうか。マナーを身に着けておくことは、故人のご冥福をきちんとお祈りすることにもつながります。大人として恥ずかしくないよう、そしていざというときに慌てずに済むよう、事前にしっかり正しいやり方を学んでおきましょう。

回数に決まりはあるの?

お焼香のやり方でまず悩むのが、お焼香の回数ではないでしょう。周りを見ると、1回だけお焼香をする方もいれば3回する方もいらっしゃいます。そしてつまんだ指を額まで持っていくかどうかも、人によってやり方が違います。正しいやり方や決まった回数はあるのでしょうか。

まずお焼香に出てくる基本的な用語をご説明します。お焼香と聞いて一般的に思い浮かべる、香を細かくしたものを『抹香(まっこう)』と呼び、手に取ったあとの抹香を入れる容れ物を『香炉(こうろ)』と呼びます。そして抹香をつまんだ指を額まで持っていくことを『おしいただく』と言います。

お焼香は香を香炉に落とし炊くことで、心と身体のけがれを取り除いて、キレイな心でお参りするための作法です。この香は先ほどお伝えした抹香で行うやり方と、お線香で行うやり方があります。

お焼香は、左手に数珠をかけた状態で、右手の親指・人差し指・中指の三指で香をつまんで、指をこすりながら香炉に落とすのが基本的なやり方です。しかし皆様の疑問によくあがる、お焼香の回数や額までおしいただくやり方は、宗派によって異なります。

礼はどのタイミングで何回するの?

お通夜やお葬式でお焼香をする際には、どのタイミングでどこに向かって礼をすればよいのか、やり方がよくわからない方も多いのではないでしょうか。お焼香の基本的な流れと共に礼を行うタイミングをお伝えします。

①焼香台の手前まで来たら、遺族と僧侶に一礼します。
②次に遺影に合掌し、一礼します。
③一歩前に進み、お焼香します。
④お焼香が終わればもう一度遺影に合掌します。
⑤最後にもう一度遺族に一礼して席に戻ります。

①の遺族と僧侶に一礼する際、遺族の座っている場所によっては、向きを変えて3回礼をされる弔問客の方もいらっしゃいます。丁寧ですが、弔問客が多い場合、このやり方では時間がかかります。また礼を返す遺族の負担も大きくなりますので、状況に応じて礼のやり方を考え、回数を1回にした方が良い場合もあります。

お通夜はどんなことをするの?

お通夜とは、遺族や親類、所縁のあった人々が集まり、故人と過ごす最後の夜のことを言います。故人との思い出や人柄を語り合い、別れを惜しみながら静かにお別れをするための儀式です。元は親族や故人に親しい近親者のみが行う儀式でしたが、最近は葬儀に出席出来ない一般の弔問客が、故人とのお別れの場としてお通夜に参列することも一般的となっています。

また通夜の字のごとく、夜を通して近親者が故人の枕元に付き添い、お線香を絶やさないように灯し続けるのが昔からのやり方です。しかし最近では、斎場の防火や防犯、近親者の負担を考え、夜通しお線香を灯さず、ある程度の時間でお開きにする『半通夜』も増えてきています。

それではお通夜の一般的な流れをご紹介します。

①遺族・親族・参列者の着席
②通夜開式・僧侶入場
③僧侶による読経
④遺族・親族・参列者の焼香
⑤僧侶退場
⑥通夜終了
⑦通夜振る舞い

⑦通夜振る舞いは地域や遺族の考え方によって、規模ややり方が様々です。親族以外の方は、お声がけいただいたときにのみお応えするようにしましょう。

葬儀はどんなことをするの?

葬儀と告別式は同じものだと思われている方も多いですが、厳密には違いがあります。葬儀は遺族や近親者のみで行われる、故人をこの世からあの世に渡らせるための儀式です。生死観や宗教色が強く現れる儀式ですので、宗派や宗教によりやり方や流れが違う場合があります。

しかしどの宗派でも、やり方が違っても、故人の冥福をお祈りして、故人のことを想って行う儀式であることに違いはありません。

告別式はどんなことをするの?

告別式はとはその名の通り「別れを告げる式」です。宗派や宗教に関係なく、一般の弔問客の方が、故人と最期のお別れをする式のことを言います。最近では葬儀・告別式を、ひとつの儀式としてまとめて行われることが一般的になっています。

それでは葬儀・告別式の一般的な流れをご紹介します。

①遺族・親族・参列者の着席
②葬儀開式・僧侶入場
③僧侶による読経
④弔辞・弔電披露
⑤遺族・親族・参列者の焼香
⑥僧侶退場
⑦代表者挨拶
⑧お別れ・出棺

弔辞・弔電披露は『⑦僧侶の退場』の後に行われる場合もあります。

法事はどんなことをするの?

法事・法要とは故人の冥福をお祈りして、故人の供養の為に行われる行事です。お亡くなりになられてから一定の周期で行われます。一般的に「法要」とは僧侶に読経して頂くことを言い、「法事」は法要やその後の会食まで含んだ全てを指します。しかし最近ではそこまで厳格な区別をされていないことが多く、どちらも同じ意味で使われている方が多く見受けられます。

法事の周期は少し独特で、亡くなられてから1年の一回忌までは、亡くなられてからの日数の呼び名がそのままついた法事が行われます。しかし三回忌からは、亡くなられた年数に1年足した呼び名の法事が行われるようになります。つまり亡くなられて2年目に三回忌が行われますので、実質的に二回忌は存在しないことになります。

特に大切な法要は?

特に大切にされている法要は、忌日法要(きびほうよう)と言われる法要で、亡くなられてから7日目に行われる初七日(しょなのか)、14日目に行われる二七日(ふたなのか)、21日目に行われる三七日(みなのか)と7日ごとに行われ、四十九日まで続きます。そしてこの四十九日で「忌明け」となります。しかし最近では簡略化され、初七日と四十九日だけ法要を行う家庭も増えてきています。

その後、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、五十回忌と続きますが、一般的に一周忌、三回忌、そして亡くなられてから1回りが経つ12年後の十三回忌が大々的に行われることが多いです。

また一周忌とともに大切な法要とされているのが初盆(にいぼん・あらぼん)です。これは亡くなられてから初めて迎えるお盆のことで、特に大切に行われることが多いです。

お線香のあげ方に決まりはあるの?

お焼香は抹香で行われるのが一般的ですが、中にはお線香で行う場合もあります。また通夜前や葬儀後の弔問の際や、法事の際には、お線香をあげる機会も多くあります。お線香のあげ方にもマナーがあるのをご存知ですか?お焼香のやり方と共に、お線香のあげ方もきちんと知っておきましょう。

宗派別お線香の本数

お線香の本数は宗派によって異なりますが、基本的なお線香のあげ方は宗派を問わず通ずるものがありますのでご紹介致します。

①ろうそくから線香に火を取ります。
②左手で線香をあおいで火を消します。
③香炉に線香を1本ずつ立てます。
③合掌します。

お線香をあげる意味も宗派によって多少異なりますが、多くは自分の心身やその場を清め、きれいな心で供養を行うため、そして仏さまに良い香りをお届けするためにるために行われます。お線香をあげる際は、心を込めて、仏さまやご先祖さまを想いながら行うようにとされています。

宗派別でお焼香のやり方に違いはあるの?

お焼香のやり方やお線香の本数は、宗派によって違いがあります。基本的に葬儀などでお焼香をする際は、故人の宗派ではなく、自分の信じる宗派のやり方で行えばよいとされています。ここで紹介するのは一例で、同じ宗派でも、地域や僧侶によって考え方が違う場合もあります。

曹洞宗のお焼香のやり方とお線香の本数は?

曹洞宗は、日本最大級の寺院数を誇り、禅宗では臨済宗と並ぶ2大宗派と言われています。曹洞宗では、「死という別れはとても悲しいものだけれど、死がその人との関係の終わりになるのではない。亡くなった方は、残された方々を励まし、支え、助けている。供養とは、仏さまに飲食や花をお供えし、読経をすることによって、良い行いの功徳を積むことだ。それにより全ての人が仏の道を修得することが出来る」と考えられています。そして供養という行いを通じて、大切な方とのつながりを保ち続けることが出来るとも考えられています。

曹洞宗のお焼香のやり方ですが、回数は2回行います。1回目は額におしいただき、2回目はおしいただかずにお焼香をします。曹洞宗では1回目のお焼香を主香(しゅこう)、2回目のお焼香を従香(じゅうこう)と呼んでいます。お線香の本数は、1本立てましょう。

天台宗のお焼香のやり方とお線香の本数は?

天台宗では「自らが仏に成るための道は、生まれながらに全ての人の心の中にある」と考えられています。そして「全ての人が仏さまと共に手を繋ぎあって生きる世界が、一日でも早く訪れるよう、まず自分自身が輝いた存在となりましょう。自分が輝くと、その光で周りも輝かすことが出来るからです」と教えられています。

天台宗のお焼香のやり方ですが、決められた回数はありません。ですから、1回や3回といった一般的な回数のお焼香をされる方がほとんどです。額におしいただく必要もありません。お線香の本数にも決まりはありません。

日蓮宗のお焼香のやり方とお線香の本数は?

日蓮宗は鎌倉時代から続く仏教の一派です。お経の数は8万4千あると言われていますが、中でも妙法蓮華経には、お釈迦さまの本当の心があらわされており、すべてのお経が含まれた"教えの集大成"であると考え、『妙法蓮華経』を唱えています。そして来世ではなく「今を生きること」が大切だと考えられています。

お焼香のやり方ですが、決められた回数はありません。しかし僧侶は3回、檀信徒や参列者は1回という考え方をすることもあります。お線香の本数は1本、または3本立てましょう。

浄土宗のお焼香のやり方とお線香の本数は?

浄土宗とは阿弥陀仏を本尊とする仏教の宗派です。浄土宗では「阿弥陀如来の救いを信じ、南無阿弥陀仏を唱えることで、全ての人が極楽浄土に往生することができる」と考えられています。また亡くなった後も、仏となってこの世に戻り、人々を救うことができると信じられています。焼香が、仏、法、僧の三宝へ三回行われるのも特徴です。

お焼香のやり方ですが、回数は3回、額におしいただいて行います。しかし時間や周囲の状況により、形式的な3回よりも真心のこもった1回の方が尊く見える場合もあるとし、周囲の状況に合わせることを勧めています。お線香の本数は1本立てることが多く、また線香を折って供える場合もあります。

浄土真宗のお焼香のやり方とお線香の本数は?

浄土真宗とは、浄土宗の開祖である法然の弟子、親鸞が始めた浄土教の一派です。浄土真宗では「信じる心があれば、阿弥陀仏の力で全ての人が救済され、往生すればすぐに成仏できる」と考えられています。浄土真宗の信者を門徒と呼ぶのも特徴です。

お焼香のやり方ですが、本願寺派焼香は1回、大谷派は2回行います。どちらも額にはいただきません。お線香の本数は1本ですが、1本の線香を香炉の大きさに合わせて、2つまたは3つに折り、横に寝かせて供える寝線香を作法としています。

冠婚葬祭のマナーは、大人の身だしなみです!

難しく感じるお焼香のやり方ですが、一度きちんと覚えておくことで、いざというときに自信を持って対応出来るようになります。一生もののマナーを手に入れ、素敵な大人になりましょう。

Related