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軽油とガソリンの違い|目的別の軽油とガソリンの選び方

初回公開日:2017年09月15日

更新日:2017年09月15日

記載されている内容は2017年09月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

ガソリンスタンドで見かける『軽油』何に使うかご存知ですか。実は自動車に給油するためのものです。しかしあなたがガソリン車にお乗りの場合は、決して軽油を入れてはいけません。それはなぜでしょうか。今回はあまり馴染みのない軽油についてご説明いたします。

軽油とガソリンの違い|目的別の軽油とガソリンの選び方

軽油とガソリンって何が違うの?

ガソリンスタンドに行くと、ハイオク、レギュラー、軽油を入れることが出来ます。ドライバーであれば、自分の車にどれをいれれば良いかは分かります。しかし、車の免許を取り立ての方や、初めてセルフで給油する方の中には迷う方もいらっしゃいます。軽自動車にお乗りの方が、軽油の『軽』という字を見て「これは軽自動車用のガソリンなんだ」と勘違いして給油してしまうことも稀にあります。

軽油の方が1リッターあたりの料金が安いので、車に合えばお得で良いのですが、残念ながらガソリン車が軽油で走ることは出来ません。間違えて入れると車が停まってしまい後の処理も大変です。うっかり間違えてしまわない為にも、今回は軽油とガソリンの違いについてご紹介します。

見分け方はあるの?

まず軽油とガソリンに見分け方はあるのでしょうか。軽油とガソリンを目で見た際に、一番わかりやすいのは色の違いです。もともと軽油とガソリンはどちらも無色透明なのですが、間違いを防ぐため、ガソリンにはピンク色の着色が施されています。このため、見た目が無色透明なものが軽油、ピンク色なのがガソリンです。

次に形状の違いですが、軽油はネバネバした触り心地で、道路にこぼしてもなかなか蒸発しません。これに対してガソリンは、さらっとした触り心地で、道路にこぼすと揮発性があるので蒸発します。

成分が違うの?

軽油とガソリンは成分が違うのでしょうか。実はこの2つは元々同じ石油から出来ているので本的な成分は同じです。「では代用出来るのでは」と思いますが、実はこの2つは石油から取り出すときの温度が違う為、取り出した後も燃焼温度が違います。

では燃焼温度が違うとなぜ代用できないのでしょうか。

燃焼温度の違いは?

燃焼温度は軽油の場合、230℃から蒸発が始まり、380℃で完全に気化します。これに対して、ガソリンは20℃という低い温度で蒸発が始まり、230℃で完全に気化します。

つまり軽油は高圧・高温でよく燃えるのに対し、ガソリンは常圧・常温でよく燃えます。軽油はライターの火を近づけても簡単には燃えませんが、ガソリンは火を近づけるだけで大爆発を起こします。ガソリンスタンドが火気厳禁なのはガソリンにこのような燃えやすい性質があるからです。

この性質の違いを利用して、軽油を利用するディーゼル車とガソリンを利用するガソリン車では、エンジン内部の点火方式が違うため、代用することが出来ないのです。

かけられている税金の額も違うの?

軽油もガソリンも石油という同じ成分から出来ていますが、かけられている税金の額には違いがあります。

1リットルあたりの税金がどれだけ違うかというと、軽油の場合は、利用者が支払う価格の約3割が税金なのに対し、ガソリンは利用者が支払う価格の約5割が税金なのです。軽油の3割でも税金の負担が大きく感じられますが、ガソリンは半分が税金というのですから、かなりの負担です。

取り扱い方法の規制にも違いがあるの?

軽油とガソリンには、それぞれ取り扱い方法に規制がかけられています。しかし全く同じ規制ではなく、ガソリンの方がより厳しい規制がかけられています。これはガソリンの方がより取り扱いに注意が必要な物質だからです。

例えば持ち運びに関して、軽油はプラスチック製のポリ容器に入れることが出来ますが、ガソリンは金属製の容器に入れる必要があり、誤ってポリ容器にガソリンを入れると法律違反となります。

また規定のない貯蔵場所で保管が出来る量も、軽油は200L未満まで可能ですが、ガソリンは40L未満しか保管することが出来ません。しかし、ガソリンは保管可能な量でも火災が発生する危険性が極めて高いので、保管は極力避けて下さい。

目的別の軽油者とガソリン車の選び方は?

軽油とガソリンの違いをご説明しましたが、では燃料が違う以外に、軽油車(一般的にはディーゼル車といいます)とガソリン車にはどのような違いがあるのでしょうか。

軽油車とガソリン車、本体価格に違いはあるの?

ディーゼル車とガソリン車では、車の価格は違うのでしょうか?実はディーゼル車とガソリン車では価格に大きな違いがあります。ディーゼル車のラインナップが多いマツダの車の価格を実際にご紹介致します。

マツダのワゴン、アテンザワゴンの場合:ディーゼル車¥3,207,600~/ガソリン車¥2,797,200~
マツダのセダン、アクセラの場合:ディーゼル車¥2,338,200~/ガソリン車¥1,825,200~
マツダのコンパクトカー、デミオの場合:ディーゼル車¥1,803,600~/ガソリン車¥1,382,400~

アテンザワゴンの場合で、差額が410,400円、アクセラの場合で、差額が513,000円、デミオの場合で、差額が421,200円と、どれも400,000円以上、ディーゼル車の方が車体価格が高くなっています。

これはまずディーゼル車とガソリン車のエンジンの構造の違いにあります。さらにディーゼル車から排出される排気ガスには、粒子状物質(黒煙等)や一酸化炭素 、炭化水素、窒素酸化物などの有害物質が含まれており、これを除去するためにフィルターの設置が必要になるからです。ではディーゼル車の良さはどこにあるのでしょうか。

燃費が良いのはどちら?

では燃費性能はどうでしょうか。マツダのデミオで比べてみましょう。デミオの燃費は、ディーゼル車で19.6km/L、ガソリン車で17.4km/Lです。あまり違いがないように思いますが、使用燃料の軽油とガソリン、元々の価格に違いがあります。

経済産業省資源エネルギー庁が発表している給油所小売価格調査によりますと、平成29年9月4日発表の店頭現金小売価格調査の結果、軽油の価格は110.3円/L、ガソリンの価格は131.4円/Lと発表されています。

デミオの場合、タンク容量が62Lですので、ディーゼル車の場合は6,839円で、ガソリン車の場合は8,147円で満タンになります。ですから同じ100kmを走るために、ディーゼル車では約563円で済むのに対して、ガソリン車では約755円かかります。燃費性能ではディーゼル車の方が優秀だと言えます。

CO2排出量が少ないのはどちら?

CO2の排出量が少なく環境に優しいのはディーゼル車かガソリン車、どちらなのでしょうか。ディーゼル車の1km当たりの二酸化炭素排出量は、給油量[L] × 2.58 ÷ 走行距離[km]で求めることが出来ます。ガソリン車の場合は2.58が2.32に変わりますが計算式は同じです。

先ほどのマツダデミオで計算してみると、1km走行したときに排出されるCO2排出量は、ディーゼル車の場合0.1316、ガソリン車の場合0.1322となり、ディーゼル車の方が環境に優しいと言えます。

その他の効率はどちらが良いの?

ディーゼル車はガソリン車に比べ、加速力が高く、燃費も良いので、高速道路をよく利用される方や、遠出の多い方には魅力的な車だと言えます。しかし、本体価格はガソリン車よりも随分高くなります。

このため本体価格の上乗せ分を燃費の良さで回収する為には、かなりの走行距離が必要となり、現実的ではありません。つまり燃費が良いからという理由だけでディーゼル車を選ぶことはおすすめ出来ません。

燃費の良さ以上に、CO2排出量が少ないことで環境に与える影響を考える方や、パワーのある車に魅力を感じる方に向いている車だと言えます。

ですがディーゼル車はガソリン車以上にメンテナンスに手間がかかるというデメリットもあります。ガソリン車以上に短いサイクルでエンジンオイルの交換が必要になりますし、約2万kmごとに、車に貯まる水を抜くメンテナンスも必要になります。この水抜きのメンテナンスはガソリン車には必要のないものです。

軽油とガソリンの違いを知って、もっと素敵なカーライフに!

ディーゼル車にガソリンを入れたり、ガソリン車に軽油を入れてしまうと、車に悪影響を与えますので、間違えないように注意しましょう。

ディーゼル車とガソリン車にはそれぞれ違った良さがあります。ディーゼル車はガソリン車よりも選べる車種が少ないため、その存在をご存じない方もいらっしゃいます。しかし車を選ぶ際、車種だけでなく使用燃料にも意識を広げて選ぶことで、新たな選択肢を増やし、あなたのカーライフをより素敵なものにすることが出来ます。

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