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昼寝の効果|身長/美容/勉強/脳/ストレス

初回公開日:2017年09月11日

更新日:2017年09月11日

記載されている内容は2017年09月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

学生や大人の活動の敵として扱われてきた昼寝ですが、現在それが健康面などにおいて良い効果をもたらす事が発見されました。昼寝の効果とはいったい何なのか、夜には無い昼寝だけが持つ効果や適切な睡眠時間など、今回は知られざる昼寝の真実について紹介していきます。

昼寝の効果|身長/美容/勉強/脳/ストレス

どうして昼間に眠たくなるの?

昼食を食べたあとやつまらない授業を聞いている時、暇な昼下がりなど、昼を過ぎると眠たくなってしまう人は少なくありません。これは夜間の睡眠に問題があるのではなく、人間の身体の作りとして定められている事が原因です。

人間の睡眠は12時間のサイクルで訪れます。つまり夜間しっかりと睡眠をとっていても2回目の眠気サイクルはそれに関係なくやって来ると言うことです。

また昼食などの食事後に睡眠誘発ホルモンであるメラトニンと呼ばれる物質が発生したり、消化器官に血液が集中して脳へ酸素が十分に回らなくなったりと、人間は自身を眠気に誘うような身体に設計されているのです。だから、昼間に眠気がやって来るのは仕方がないのです。

知られざる昼寝の効果とは?

昼間に寝てしまうと睡眠に使った時間がもったいないとか、目覚めた後身体がだるくなってしまうなど、昼寝にあまり良い印象を持っていない人もいるでしょう。確かに、なんの配慮もなくただ昼寝をすると、身体に悪影響を起こす場合もあります。しかし、定められた時間内で効率的に昼寝をすると多様で有益な効果を我々にもたらします。

身体の健康面は勿論のこと、昼寝は精神面にも良い効果を与えてくれます。昼寝は脳の神経などにも作用するからです。それだけではなく、美容面などにおいても様々なメリットを持っているので女性には嬉しい効果をもたらしてくれます。ほんの少し、昼間に横になって睡眠をとるだけで、人間にとっては沢山の恩恵があるのです。

脳への効果

人間の集中力は午前がピークだと言われ、夜と比べると約3倍の集中力があると言われています。午前に酷使した脳を昼寝によって回復させることで、脳の整理を追い付かせる事ができます。また、少量の睡眠は目覚めた後に脳をスッキリとさせ、集中力を増加させる効果を持っているので午後にもうひと踏ん張りしたいと言う方にお勧めです。

しかしこの時、寝る時間を間違えると身体に悪影響を及ぼしてしまいます。時間を定めず2時間・3時間とずるずる昼寝を続けていると、目覚めた時に体のだるさなどを引き起こしてしまいます。5~20分ほどの睡眠にとどめ、あまり寝すぎないように注意して昼寝を行いましょう。30分以上睡眠を行ってしまうと身体が本格的な眠りの状態へ入ろうとしてしまうので、適度な睡眠を心がける必要があります。

勉強面での効果

昼寝を勉強中取り入れる事によって、記憶力や学習能力の向上に大きな効果をもたらすと言われています。眠気と戦いながら勉強を続けると集中力が低下してしまう上に、何を学んだのか忘れてしまうことがほとんどだからです。このような傾向は既に海外でも実験されており、午後に昼寝や仮眠をとった人間の方がそうでなかった人間と比べても記憶力が高くなっていると言う結果が発表されました。

昼寝には、昼寝以前に覚えた物事を頭に定着させる効果があり、頭の中を整理している時間でもあります。テスト期間や受験期などで眠気と戦いながら必死で教科書にかじりついている学生の方々、資格勉強のために寝る間も惜しんで勉強に励んでいる方々も少なくないでしょうが、効率的に学力や記憶力を向上させるには昼寝を取り入れる事も大事です。

もっと勉強を頑張りたいと言う方は少しの時間鉛筆を置き、目をつぶってみましょう。

運動面での効果

プロのアスリートやスポーツ選手の中には、積極的に昼寝を取り入れている人も存在します。プロのサッカー選手として有名なアルゼンチン代表のリオネル・メッシも昼寝を取り入れており、プロの世界では昼寝の効果が重要視されている事が分かります。

昼寝の運動面での効果として、第一に疲労回復が挙げられます。昼寝は、夜間睡眠の3倍の効果があると言われているので、短い時間で効率的に体力や疲労から回復する事ができます。更に、スポーツをする上で重要な集中力・記憶力などの向上、メンタル面の安定と言った脳への効果もあり、アスリートの間では「Power Nap(Power=力・パワー、Nap=昼寝・仮眠)」と言う言葉で親しまれています。

ストレスへの効果

日常生活で引き起こされるストレスの解消法として、現在昼寝が効果的であるとして推奨されています。昼寝は疲労だけでなく、メンタル面への効果も絶大である事が認知されてきたからです。

長時間にわたって脳を酷使し続けると、状況自体にストレスを感じていなくても、人間の脳には酷使した分だけストレスが溜まってしまいます。

睡眠は脳の酷使や外部からくるストレスなどをシャットアウトし、それ以前の情報を整理する時間となるのでストレスや疲労軽減の時間を設ける事ができます。目覚めた後にはすっきりとした感覚や活動への好奇心が湧いてきます。定期的な昼寝を取り入れ、午後からの活動をスムーズに行うために睡眠を取り入れる事は効果的な判断であると言えます。

美容面での効果

昼寝は美容面においても様々な良い効果をもたらします。特に、肌を若々しく健康に保つなどのアンチエイジングへの重要な要素として昼寝が注目を浴びています。

アンチエイジングの効果としては、昼寝中、人間の身体には成長ホルモンが分泌されている事が効果のカギとなっています。成長ホルモンにはコラーゲンなどの美肌生成を促す物質が含まれているので、それによって肌を美しく保つ事ができるのです。ただしこれは2時間以上の睡眠を要すので、脳への若干の悪影響が予想されます。

しかしダイエット面において効果があるとも期待されており、食後に10分~20分ほど仮眠をとると目覚めた後活発な活動を促せると言う効果を持っています。食べた後にすぐ寝ると太ると言われ昼寝は敬遠されがちですが、適切な時間を守れば逆にダイエットや美容の助けとして効果を得られる事が世間でも話題となってきています。

身長への効果

昼寝は身長を健康的に伸ばすのに効果的な手段とされています。ただし昼寝が身長を伸ばすのではなく、昼寝によって得られたストレス軽減や脳のリフレッシュ効果が健康な体をつくり、身長を伸ばす体の環境を作っているのです。

身長を伸ばすための成長ホルモンは、2時間以上の睡眠をとらなければ分泌されません。つまり日中の活動の間で行う少時間の昼寝程度では成長ホルモンは分泌されにくいのです。しかし昼寝は夜の睡眠の質を高めると言う効果を持っています。適切な昼寝をする事によって成長ホルモンを分泌する夜間睡眠の質向上を助け、健康的に身長を伸ばす事ができます。

まずは身長を伸ばすためではなく、正しく効果的な夜間の睡眠・ストレスや疲労から解放された健康な身体を手に入れるために昼寝を取り入れてみましょう。

効果的な昼寝の方法って?

年代で昼寝に必要な時間は変わる

どの年代にも色々な面において効果的と言われている昼寝ですが、実はその年齢によって必要な睡眠時間は変わってきます。理由はノンレム睡眠に入る時間が年代によって違う所にあります。

10代~40代の比較的若い世代は、目覚めた後にもっともよい効果をもたらしてくれるステージ2のノンレム睡眠になるまでに10分~15分ほど時間を要します。対して40代以上の高齢世代になると、ステージ2に至るまでに20分~30分ほど時間が掛かります。つまり若い人の昼寝の時間は短く、高齢の人はそれより少し多めに睡眠時間を取らなければならないと言うことです。

世代によって必要な睡眠時間は変わりますが、どの世代にも言えるのは、1時間以上の昼寝は身体に悪影響をもたらすと言うことです。1時間以上睡眠をとってしまうと目覚めが悪くだけでなく、認知症などの病気の誘発も危険視されます。適切な睡眠時間を守らなければなりません。

寝る前にカフェインを摂取

昼寝をするのにカフェインを取ってしまうと、目が覚めて逆に寝られないと疑問に思うかもしれません。睡眠の大敵と思われるカフェインですが、昼寝をする直前にカフェインを摂取する事で、目覚めた時によりすっきりとした気分を味わう事ができます。

カフェインが摂取した後効力を発揮するのは約20分~30分後と言われています。つまり人間にとって最も効果的な時間の睡眠を取った後にカフェインは効果が現れてくるのです。短時間の睡眠をとる直前に摂取する事によって、目覚めた後の活動の質を高める事ができます。

昼寝の効果的な姿勢

昼寝をする為だけにソファやベッドに寝転がる・床に突っ伏すなどの行動をとってしまうと、起きる時に余計なダルさを感じてしまいます。ダルさを感じない、仮眠に良いとされている姿勢は、椅子に座って壁などに頭を預けた状態や、椅子の上で背中を背もたれに預け、仰向けになった状態だと言われています。

適度に寝にくい環境を作ってあげる事で深い眠りについてしまうのを阻止し、起きた時に程よい眠気からの解放感とすっきりとした寝覚めを誘います。

よくデスクなどに突っ伏してうつぶせの状態で仮眠をとっている人がいますが、うつ伏せになった態勢は肺に空気が溜まりやすく、起き上がった時に肺が空気で満たされいて非常に苦しい思いをします。そのような状態を防ぐためにも、上記のような方法が効果的だとされています。

昼寝の効果を記した論文があった!

昼寝の効果を証明した論文はいくつかあり、日本では東海大学の研究者が机にうつ伏せの状態で仮眠をとる事の効果、カフェインの有無や仮眠をとったことによる午後のパフォーマンスへの変化などを論文にまとめました。

実験の結果、仮眠の有無によらず、カフェインを摂取した場合が摂取しなかった時と比べて午後のパフォーマンスに有意な差が示され、カフェインの有無よらず、仮眠を取った場合は仮眠を取らなかった場合に比べて午後の眠気の主観評価に有意な差が示された。

出典: http://www.u-tokai.ac.jp/academics/undergraduate/informat... |
また、中央大学の教授が大学一年生を調査の対象にして昼寝の効果を調査し、論文を発表しています。時間帯や睡眠時間にこだわった研究が行われているため、睡眠時間の重要性などがよくわかります。

 午睡をしない場合,日中の眠気は13時20分以降上昇して15時にピークとなり, 2 限終了後の12時30分の眠気のレベルよりも有意に高かった(表4‒ 1 )。この13時20分から15時までの時間帯は,多摩キャンパスでは3 時限から4 時限の授業時間帯に相当するため,この間眠気が強いまま授業に出席している学生が多いことが示唆された。しかし,昼休みの13時から13時15分の間の15分間の午睡を取った場合,13時20分,および15時の眠気は,12時30分と比べて有意な変化はみられなかった(表4 ‒ 2 )。また,午睡を取った場合は,13時20分,15時00分,16時40分,18時00分において,午睡を取らない場合と比べ有意に眠気が減少した。

出典: http://ir.c.chuo-u.ac.jp/repository/search/binary/p/8503/... |

学校で昼寝?その効果とは

数々の昼寝の効果が世間に知られるようになり、なんと昼寝が教育の現場でも取り入れられるようになってきました。福岡県の中学校で早速取り入れられ、学校の職員もそれに参加し午後1時50分から午後2時の間の10分間昼寝の時間が設けられています。

生徒の約3割が睡眠不足だとアンケートで答えるような現状でしたが、午後の昼寝を取り入れた後、あたまがすっきりするようになったなどの意見が多く見られ、昼寝によって学業に集中できる環境が整ったと言う結果になりました。

また午後の昼寝が授業中に居眠りする機会を減らしたと言う結果も出ています。さらに東大などの偏差値の高い大学への進学率が大幅に上昇した高校もあり、教育の現場では昼寝が学業に良い効果をもたらしているということが判明しました。

仕事場で昼寝する時の効果は?

仕事柄、夜中充分に睡眠をとる事ができないビジネスパーソンは少なくないでしょう。そんな方たちの救いの手となるのが昼寝です。午前に酷使した脳を休め、午後の仕事を効率的に行うために睡眠をとる事は悪い事ではありません。しかし現代の日本では仮眠をとる事=仕事に集中していない・サボりだとみなされる場合があります。

ある調査では、仕事中に眠たくなった経験がある人は9割以上存在すると言う結果を出しています。自分のデスクで昼寝をした事のある人は6割を超え、日本人の多くが睡眠不足な傾向にある事が判明しました。この結果を踏まえて、日本の職場環境には昼寝に対する寛容化が必要であると裏付けています。日本にはびこる「長時間仕事をする=偉い」と言う風潮を脱却する時期にあるのです。

海外は既に昼寝を取り入れていた!

日本では、最近になって教育現場や職場などに取り入れられてきた昼寝ですが、スペインやイタリア・ギリシャなどの地中海に面したヨーロッパの地域では古くから昼寝が取り入れられており、昼食後仮眠をとる事を「シエスタ」と呼んでいます。この時間帯は多くの店が閉まるため、旅行者にとって何もできない危険な時間とされています。

現地の人々にとって、午後に睡眠をとる事は身体からのリクエストだとされています。昼食後に眠くなるのは当然の事なので、身体に従っていると言うことです。こうして昼寝をする事で午後からの仕事や活動に身が入り、面倒な事も難なくこなせるポジティブな精神が出来上がるのです。

昼寝はいいことだらけだった!

昼寝はサボりの象徴、怠惰の表れだと言う風潮がある日本ですが、昼寝には様々な良い効果があると言うことが分かりました。実際昼寝を取り入れる事で良い結果を得られた現場があり、日本はこの現状を受け入れる必要のある時期に差し掛かっていると言えます。

しかし、単に昼寝をしていればいいと言う訳ではありません。適切な時間・効果的な方法などを検討した上で昼寝を行わなければ、自らの身体に悪影響を及ぼす可能性もあります。やみくもに多く睡眠時間を取ってしまうと、午後のパフォーマンスの質が低下したり、アルツハイマー系の認知症を引き起こしたりと、危険な一面を持ち合わせています。

効果的で安全な方法を理解し、実践しなければなりません。自身の健康や日々の生活の質の向上を視野に入れた上で、昼寝を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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