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音楽療法士の年収/資格/仕事内容|音楽療法士になるには?

初回公開日:2017年03月14日

更新日:2017年05月02日

記載されている内容は2017年03月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

皆さんは、「音楽療法士」という職業をご存知ですか? おそらく、「音楽療法士」という言葉を耳にしたことがある人は少ないと思います。今回は、そんな「音楽療法士」という職業に注目して、様々な観点から考察していきたいと思います。

音楽療法士の年収/資格/仕事内容|音楽療法士になるには?

音楽療法士とは

皆さんは、「音楽療法士」という職業をご存知ですか? おそらく、音楽療法士とはどんな職業か知っている人はほとんどいないと思います。また、もし音楽療法士という言葉を知っていたとしても、音楽療法士が実際にどんなことを仕事としてこなしているのかまで知っている方は少ないのではないでしょうか。今回は、そんな音楽療法士という職業について様々な観点から解説していきます。

音楽療法士の仕事

では早速ですが、「音楽療法士」とは一体どんな職業なのかについて見ていきたいと思います。

「音楽療法士」とは、日本音楽療法学会によると「音楽の持つ生理的、心理的、社会的な治療効果を用いて、心身の障がいの回復や機能の維持・改善、生活の質の向上、行動の変容などを目的とし、音楽を意図的、計画的に治療することを主な業務としてこなす職業のことを言います。

具体的に「音楽療法士」の仕事の例を挙げるとしたら、認知症の高齢者や精神障がい者、交通事故などによる脳障がい後遺症を持つ患者さん、脳性まひや小児まひ、自閉症児・者に対して、音楽の持つ効果を用いて治療にあたります。

治療対象者の心身の状況・状態に合わせた音楽的プログラムを組み、音楽を聞かせたり、歌ったり、音楽に合わせて体を動かしてもらったり、時には楽器を演奏してもらったりすることや、その補助を主に行います。

例えば、歌を歌う活動を通して、肺活量を増やしたり、歌の歌詞に触れながら新しい言葉を知るためのプログラムであったり、音によって記憶力に働きかけるためのプログラムであったりしますし、また楽器を演奏する活動は、手や指の活動のためや、目と手の動きを連動させるためのプログラムであったりします。

つまりは「音楽療法士」とは、計画的、意図的に取り入れた音のテンポやリズム、ハーモニーなどの音楽的要素が交わり合って生み出す効果を生かして、本来の治療目的を達成するためのリハビリの支援を行う職業とも言えるでしょう。

「音楽療法士」の収入事情

ここまでで、「音楽療法士」という職業が一体どんなものなのかが何となくわかってきたと思います。次は「音楽療法士」の年収事情について触れていきます。社会的にも知名度が高いとは言えない「音楽療法士」という職業ですが、収入はどのくらいなのでしょうか。

「音楽療法士」の平均年収はおよそ300万円前後程度

では早速ですが、「音楽療法士」という職業の年収事情について迫っていきたいと思います。結論から言うと、「音楽療法士」の平均年収はというと、だいたい300万円前後程度になります。

「音楽療法士」としての求人募集を出す福祉施設や病院などはあまり多くないため、ほとんどの人は看護師や介護士、心理カウンセラー、教員などの他の職業に就きながら、必要に応じて「音楽療法士」として働いているようです。

そのため、「音楽療法士」の給料は勤務先によって変わりやすいというのが特徴的な部分です。また、精神病院や高齢者施設で生活支援員として働く人も多く、そういったもの全てを含めて平均年収を計算すると、だいたい300万円前後程度となります。

場合によっては、大規模な病院に勤めて、年収500万円以上を稼ぐような人も少なからずいますが、一般的な「音楽療法士」は、やはり常勤としての仕事が見つからず、非常勤やアルバイトとして安い給料で働いている人が大半です。

「音楽療法士」になるための条件

ここからは、実際に「音楽療法士」になるための様々な条件について話していきたいと思います。では早速ですが、「音楽療法士」になるための条件について見て行きましょう。

「音楽療法士」になるには資格が必須

まず、「音楽療法士」になるには「音楽療法士試験」というものに合格し、資格を取得することが必要になってきます。ちなみに、この「音楽療法士」の資格は、国家資格ではなく、認定資格扱いとなっています。「音楽療法士」の認定試験自体は、書類と面接による最終チェック的なものなので、試験自体の難易度はそれほど高くはありません。

しかし、「音楽療法士」になるのに最も苦労するのは試験までの「過程」です。試験までの過程を含めて総合的に考えると、他の資格試験と比べて非常に難しい資格といえます。なぜそこまで難易度が上がるのかというと、まず試験の受験資格を得るまでの養成期間が最低2年は必要である上に、ただ知識があるかないかを測定するような試験の他に、実技テストなどもクリアしていかねばならないからです。さらには、資格を取得した後も協会の年会費がかかる上、そこまでの年収の優遇はあまりないというのが現状です。

次は、実際にどんな過程を踏まなければ「音楽療法士試験」の受験資格を得ることができないのかについて見ていきたいと思います。

「音楽療法士」には「臨床に関する専門知識」・「音楽的専門知識」や「ピアノ演奏」が必要不可欠

では、「音楽療法士試験」の受験資格を得るまでの過程で、実際にどんな専門的な知識やスキルを身につける必要があるのでしょうか。まず、「音楽療法士試験」の受験資格を得るには、「臨床に関する専門知識」・「音楽的専門知識」に加えて、「ピアノの実技テスト」に合格する必要があります。

具体的には、音楽療法概論、発達障害・高齢者・リハビリテーション・精神科・ホスピス緩和ケアなどの各論、音楽療法研究、音楽療法技法(音楽系)、(非音楽系)、といった内容をしっかりと把握し、その後ピアノや音楽の基礎の実技テストが行われます。

これら全ての専門的知識を習得し、ピアノの実技テストに合格してやっと「音楽療法士試験」の受験資格を得ることができます。

認定校で知識やスキルを身につけるパターン

ここまでで、「音楽療法士試験」の受験資格を得るまでに踏まなければならない過程についてご紹介してきましたが、実はその過程を踏んでいく方法として2パターンあるんです。2つの内の一つ目のパターンはどんなものかというと、「日本音楽療法学会認定音楽療法士資格試験受験認定校に入学する」というやり方です。

一般の高等学校を卒業した後に、「日本音楽療法学会認定音楽療法士資格試験受験認定校」に入学し、そこで先ほど言った専門的な知識やスキルを身につけていくというパターンが、「音楽療法士試験」の受験資格を得る一番の近道となります。

学会の主催する必修講習会に参加するパターン

続いて、「音楽療法士試験」の受験資格を得るまでに踏む過程のパターンの二つ目はというと、「日本音楽療法学会の主催する必修講習会に参加する」というやり方です。こちらの方法は、特に今やっている仕事と両立しながら「音楽療法士試験」の受験資格を得たいという方におすすめのやり方です。

こちらのパターンで「音楽療法士試験」の受験資格を取得するには、一つ条件があり、日本音楽療法学会の主催する必修講習会に参加する前に、学校法人格を有する専門学校(2年以上)・高等専門学校・短期大学・大学のいずれかを卒業していなければなりません。

さらにデメリットとしては、そもそも「音楽療法士試験」を受験するまでに習得しなければならない専門的な知識やスキルが膨大な量あるため、一回の学習時間があまりとれない講習会だと、すべてのカリキュラムを修了するまでに、かなりの時間を要することになるということです。

「音楽療法士」はこれからの待遇改善に期待

いかがでしたでしょうか? 今回は、「音楽療法士」について様々な観点からまとめました。今現在では、「音楽療法士」の待遇はあまり良いとは言えませんし、資格試験の受験までに踏まなければならない過程が膨大であるという点を踏まえると、ハードルの高い職業です。

しかし、社会貢献性の高い職業で、一度資格を取得すれば音楽療法を取り入れたい方の役に立てる職業です。音楽療法士に興味のある方は、ぜひ目指してみてください。

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