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臨床心理士になる方法|大学や専門学校などの進路と勉強に役立つ本

初回公開日:2017年02月12日

更新日:2018年12月10日

記載されている内容は2017年02月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

こちらの記事では、臨床心理士になるには必要なことや最後にはオススメの参考書も紹介しています。臨床心理士になるには、資格が必須というわけではないのですが、資格があったほうが働くうえでは大変有利になります。ぜひ、勉強に励み、資格を獲得しましょう。

臨床心理士になる方法|大学や専門学校などの進路と勉強に役立つ本

臨床心理士とは

臨床心理士とは、心の問題を抱えた依頼者(クライアント)に対し、さまざまな臨床心理的技法を用いて問題解決のサポートをしていく仕事です。

臨床心理士になるには、数ある心理系の民間資格の中でも「日本臨床心理士資格認定協会」が実施する「臨床心理士資格試験」に合格し、認定を受けた人のことをいいます。


臨床心理士は、クライアントに対して「こうしなさい」と指示をしたり、相手が話したことを否定したりしてはいけません。

どのような場合においても、まずは相手の話を理解・共感しながら、専門技法を用いて、クライアント自身が頭の中の考えを整理し、自分で問題を解決していけるための手助けを行います。

なお、「心理カウンセラー」や「サイコセラピスト」など心の問題に取り組む職業はいくつもありますが、そのうち臨床心理士は、最も専門性や信頼性が高いものとして認識されております。

臨床心理士の勤務地

ストレスの多い現代社会。心の問題を抱える人が増えていることもあり、臨床心理士の活動の場は徐々に広がりを見せています。

人が存在するすべての場所で、臨床心理士のニーズがあるといっても過言ではありません。

○教育分野
代表的な存在が、学校内の相談室で働く「スクールカウンセラー」です。

生徒から直接、人間関係や学業、生活面などの相談を受けるばかりでなく、必要に応じて教職員や保護者と面談をし、生徒の心の問題を解決に導くためのサポートをします。

また、地域の教育センターや教育相談機関などに勤める臨床心理士もいます。

○司法・矯正分野
警察関連施設において犯罪のプロファイリングを行ったり、少年院や刑務所の受刑者に対してカウンセリングを行う臨床心理士もいます。

○医療・保険分野
病院の精神科、心療内科などで働く臨床心理士も多くいます。精神的な病を抱えている人や、病気やケガなどによって気持ちが落ち込んでいる人の心のケアをします。

市町村の保健センターや保健所など公的な施設に勤務し、住民のカウンセリングを行ったり、乳幼児の発達相談に関わる臨床心理士もいます。

○福祉分野
児童相談所、老人福祉施設、療育施設などに勤務します。介護福祉士などと連携し、高齢者や障害者などの精神面でのサポートを行います。

○産業分野
現代社会では職場におけるメンタルケアの重要性がうたわれており、社内に「相談室」を置き、従業員が気軽にカウンセリングを受けられる場を提供する企業も増えています。

なお、企業内のカウンセリングに特化した「産業カウンセラー」という資格もあります。

臨床心理士になってからも、活躍の場はたくさんあるそうですね。

臨床心理士になるには?

臨床心理士になるにはどのような進路をたどればよいのでしょうか?

一緒に見ていきましょう。

臨床心理士になるには、臨床心理士資格を取得する

臨床心理士になるには、心理系の国家資格が存在しておらず、複数の民間資格から選択して取得する形になっています。

そのうち、臨床心理士になるには、臨床心理士資格は心理系の中で最も信頼性の高いものとして知られていますが、臨床心理の仕事をするうえで絶対に必要とされる資格ではありません。

しかし、実際に「学校のスクールカウンセラーになりたい」「民間の相談所のカウンセラーになりたい」などと思った場合、臨床心理士の資格を持つことは、臨床心理士になるには、大変有利です。

企業や病院などによっては、正規の臨床心理士になるには、臨床心理士の資格を採用の条件に掲げているケースも珍しくはありません。

臨床心理士になるには、指定大学院と専門職大学院を卒業する

「指定大学院」も「専門職大学院」も、受験するためには一般的に「大卒(卒業見込み含む)」以上の学歴が求められます。

大学の学部・学科は特に問われませんが、心理学の単位や卒業論文などの要件を満たさなければ受験できない大学院もあります。

一部、専門学校卒業でも受験可能な大学院はあるものの、数はあまり多くありません。

なお、大学院の入試試験では心理学の基礎知識が問われまれます。

臨床心理士になるには、大学の心理学系の学部を卒業したのちに、指定大学院や専門職大学院に進むほうが、より可能性は広がります。

臨床心理士になるには、臨床心理士資格審査に合格する

臨床心理士になるには、指定大学院や専門職大学院を卒業後、「臨床心理士資格審査」に合格することで、臨床心理士の資格を取得することができます。この試験は年に1回東京で実施されます。

一次試験は筆記試験(マークシート+小論文)、二次試験では面接が行われます。合格率はおおよそ60%と容易ではないようです。

社会人から臨床心理士になるには

社会人から臨床心理士になるにはどうすればよいのでしょうか?

紹介していきたいと思います。

未経験の場合

社会人経験はあるものの、これまでまったく別の業界・業種で働いていた場合は、いきなり臨床心理士としての転職先を探すのは非常に難しいと言えます。

臨床心理士としての現場経験が浅いうちは、臨床心理士の資格を持っていたとしても常勤勤務のできる就職先を探すことは難しいと言われています。まずは臨床心理士になるには、臨床心理士の資格をとり、地道に経験を積んでいく必要があります。

臨床心理士になるには、大学院入学が必須!?

臨床心理士の資格は民間資格であるものの誰でも受験できるものではなく、「財団法人 日本臨床心理士資格認定協会」の指定大学院や専門職大学院を修了しなければなりません。(臨床心理士になるには、長期の時間を要します)

大学院に入るためには入学試験を受けなければなりません。試験では、心理学に関する基礎知識を問うものや研究計画書の提出も求められます。

専門的な受験勉強が必要となりますが、近年では社会人経験のある人を対象とした「社会人入試」を実施する大学院もあり、そこでは一般入試よりも英語の比重が低くなっていたり、面接を重視する傾向にあるようです。

臨床心理士の進路とは

資格認定を受けた臨床心理士は、病院、保健所、大学、研究機関、児童相談所、警察関係機関、また一般企業にいたるまで、さまざまな領域で活躍しています。

これらの中には臨床心理士の資格がなくても活躍できる場もありますが、臨床心理士として生計を立てることを考えるのであれば、やはり資格の取得は目指しておくに越したことはありません。

臨床心理系の仕事は、たとえ資格を取得したとしても正規雇用での採用は決して多くありません。

非常勤でいくつかの場所をかけ持ちしている人が多いのが現状ですから、資格がなければより一層厳しくなると考えておくべきでしょう。

臨床心理士になるには、必須の本

臨床心理士になるには、資格がないと食べていくためには苦労します。

資格をしっかりと獲得しておきましょう。

オススメな参考書

最後に、おススメの参考書を3冊紹介します。

誠信 心理学辞典[新版]

従来の心理学辞典は「あいうえお順」で用語が掲載されているものが大半ですが、この辞典では、領域別に専門用語がまとめて掲載されているのが特徴です。調べたい専門用語をチェックするだけでなく、関連用語なども近辺に掲載されており、関連知識も身に付きやすい構成になっています。
さらに、辞書の後半には心理学者のリストと説明にも紙面を取っており、他の辞書には見られないほど人名の解説も充実しています(顔写真もついていて覚えやすい)。大学院受験では、心理学者の暗記も必須のため、大学院受験に最適な心理学辞書だと思います。

よくわかる臨床心理学

各テーマが数ページでまとめられていて読みやすい1冊です。
臨床心理学から精神医学まで必要な知識はこの1冊をマスターすれば難関校を除くほとんどの大学院受験で通用します。
また、近年大学院受験でも出題されやすい「臨床心理学の研究法」も詳しく掲載されているのが特徴です。

臨床心理士指定大学院対策 鉄則10&過去問30 院試実戦編 (KS専門書)

大学院受験では事例問題が出題されることもありますが、これまで事例問題対策に対応できる適度な書籍がありませんでした。実際に大学院受験で出題された事例問題を使って解説してありますので、事例問題が出題される大学院を受験予定の方には格好の参考書です。
臨床心理学、精神医学の基本的な勉強をひととおり済ませてから、本書を活用するとこれまでの専門知識の理解が深まり、臨床事例問題や応用問題などにも対応できる力を身につけることができるでしょう。

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