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2019年08月16日

出向の目的10個|出向の目的を理解した社員にとってのメリット3つ

ドラマなどの影響もあり、出向と聞くとネガティブなイメージを持つ人もいるでしょうが、出向はポジティブな目的で行われることが多いです。会社側はどんな目的で出向を命じるのでしょうか。また出向者にとってどんなメリットがあるのでしょうか。出向について詳しくご紹介します。

出向の目的10個|出向の目的を理解した社員にとってのメリット3つ

出向とは?

ドラマなどで、主人公が出向を命じられ愕然とするシーンを見たことのある人は多いでしょう。出向はネガティブな意味で捉えられることがありますが、必ずしもそうではありません。

出向とは、元の企業との雇用契約はそのままで別の企業へ異動することをいいます。親会社から子会社への出向などが代表的です。職場の人間関係や仕事内容が大きく変わるので、戸惑うことも多いですが、出向にはきちんとした目的があります。

左遷や派遣との違い

出向は左遷や派遣とは違います。左遷は今までの役職よりも低い地位に落ちることや、地方の営業所などへ異動させられて出世コースから外れることを指しますが、出向には地位を落とすという意味はありません。キャリア形成や出世への足掛かりとして行う場合もあります。

また、出向と派遣では仕組みに大きな違いがあります。出向は出向元が給与を支払い、仕事の指揮は出向先が担います。派遣は給与の支払いも仕事の指揮も派遣先です。

出向の目的10個

実際に、出向にはどのような目的があるのでしょうか。実は出向の目的はたくさんありますが、おおむねポジティブなものが多いです。

出向の目的として考えられるのはキャリア形成、業績アップ、企業間交流、雇用調整、技術指導、技術習得、人事戦略、社内ベンチャー、雇用整理回避、組織の活性化などです。

ここでは、これらの10個の出向の目的について詳しく見ていきます。

出向の目的1:キャリア形成

特に20~30代などの若いうちからの出向の場合は人材育成を目的とした出向が多いです。

若いうちから小さな組織でマネジメントを経験させたり、能力を試したり、あるいは海外の子会社で修羅場を経験させることによって成長を促したりするなど、いずれ重要な戦力として親会社に戻すことを前提とした出向を実施する企業が増えています。

また、大企業の場合には、さまざまな関連会社の仕事をよく知っておくこともとても大事です。

出向の目的2:業績アップ

親会社で実績あるリーダーを子会社のトップやリーダーとして出向させて、企業グループの成長をより強固にすることを目的にした出向もあります。

経営不振な関連企業に出向を命じられるとなると、人によっては損したような気持ちになることもありますが、一方で会社から大きな期待をかけられているということも意味しています。

出向の目的3:企業間交流

新しく子会社となった企業や、新しい取引先への出向を命じられた場合は、企業間交流を目的としたものの意味合いが大きいでしょう。取引やコミュニケーションの円滑化を目的に、親会社の社員を潤滑剤として出向させます。

職場環境を活性化させ、出向先や取引先と良い信頼関係を築くことができれば、出向が終わった後も、そこでできたパイプを活用して活躍することができです。

出向の目的4:雇用調整

自社での管理ポストが不足している場合などに、関連会社で役職に登用したりするなどの雇用調整を行うことがあります。

一見、ネガティブな理由にとらえられがちな内容ですが、会社側としてはあくまで雇用を継続したいと考えていることのあらわれでもあります。

出向の目的5:技術指導

子会社での技術指導を目的とした出向というケースもあります。親会社にいる優秀な人材を子会社や関連会社などに出向させて、出向先で技術指導を行ったり、経営戦略の指導などを行います。

このようなケースの場合には、出向者は会社から期待をかけられて出向する場合が多く、出向先から親会社に戻った後は昇進することが多いです。

出向の目的6:技術習得

出向には技術を取得したり、現場で経験を積ませるという目的もあります。親会社の中では身につかない技術が子会社や取引先の会社では習得できるということは珍しくありません。

また、社内ではポストの関係によりステップを踏んで管理職に昇進させていくことが難しい場合などに、有望な人材を子会社の管理職として出向させて経験を積ませ、その上で親会社に戻してさらに昇格させるということもあります。

出向の目的7:人事戦略

企業グループ内での人事戦略を目的とした出向もあります。

たとえば、海外の企業を買収して海外子会社の財務を再構築する場合などには、本社のルールに詳しいベテラン経理部員などを海外子会社の責任者として出向させることで、的確に経理指導することが可能になります。

出向の目的8:社内ベンチャー

新しい事業のアイデアを実現させるために、子会社などを設立してそこにリソースを割くという目的で行う出向もあります。形態としては、新規事業を推進するための子会社などに、有力な若手社員などを出向させます。

これは大きな企業で行われる出向のパターンです。企業の成長のためには常に新たな事業アイディアを考え、実現していく必要があります。

出向の目的9:解雇整理の回避

整理解雇の回避が目的の出向とは、その名のとおり解雇を回避するための出向のことです。

経営悪化した際には整理解雇を行う場合がありますが、会社側はまずは解雇を回避するための努力をする必要があります。この具体的な方法の1つとして余剰人員の他企業への出向があります。

たとえばメーカーが工場を他社へ譲渡した場合には、工場にいた社員を譲渡先への出向という形にして、当面の雇用を維持するなどの対応を行います。

出向の目的10:組織の活性化

ポジティブな目的で行われる出向は人事異動と近い意味合いがあります。会社は人材の最適化だけでなく、組織の活性化を目的として人事異動を行います。これがグループ会社などへも及ぶ場合には、出向という形になります。

人が一番やる気に満ちているのは最初です。部署や会社などが変わって人が移動することによって、社内の雰囲気は新しくなり、活性化につながります。

出向の目的を理解した社員にとってのメリット3つ

出向は今や左遷などの意味合いではなくポジティブな目的で行われることが多いですが、会社側だけでなく出向を命じられた社員にとってもメリットはあります。

メリットとして考えられるのは主に視野が拡大する、経験値を上げられる、出世に繋がるの3つです。

ここでは、これら3つのメリットについて詳しく見ていきます。

出向の目的を理解した社員にとってのメリット1:視野を広げることができる

最初のメリットとして、社員は出向することによって出向元の企業にはなかった新しい視点で仕事に取り組むことができます。これによって必然的に自分の視野を広げることに繋がります。

その結果、複数の会社の社員の視点が身につくことになり、ずっと1つの会社で成長するよりも視野の広い人材に成長することができます。

出向の目的を理解した社員にとってのメリット2:多くの経験を積むことができる

社員に経験を積ませる目的で出向を命ずる企業も多いです。この場合、20~30代の若手を対象にしている場合が多く、出向する社員は純粋に業務経験が詰むことができます。

また、経歴を十分に積んだベテラン社員であっても、環境が変わることによって、今までになかった経験新しい経験を積むことが可能になります。

出向の目的を理解した社員にとってのメリット3:出世へと繋げることができる

会社側は、出向先の企業で経験を積ませて出向元に戻って昇進したときに活躍できる人材に成長させる目的で、従業員に出向を命じていることが多いです。すなわち、そういった人は出向先できちんと実績を積むことで出世につながるといえます。

また、出向することで1つの会社だけでは身につかない広い視野やスキルが身につくので、昇進が約束されていなくてもキャリアアップやスキルアップにつながりやすくなります。

出向の目的を理解しよう

出向の目的や社員にとってのメリットについてご紹介してきました。近年、出向はポジティブな目的で行うものが多く、出向先での経験は出向元に戻ってからおおいに役立ちます。

出向となると職場環境や業務内容が変わって大変なこともありますが、出世につながる異動だと考えればとてもやりがいもあります。

出向の目的を理解し、しっかりと経験や実績を積めるようにしましょう。

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