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埋没原価の意味と具体例3つ|経済学的にはどうするべきなのか?

初回公開日:2019年06月10日

更新日:2019年06月10日

記載されている内容は2019年06月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

埋没原価という言葉をご存じでしょうか。埋没原価とは、過去に支出した費用で、取り返しの付かない金額のことです。埋没原価は無視することが、経済学上は賢い選択方法です。そこで今回は、埋没原価の意味について具体的な例を挙げてご説明していきます。

埋没原価の意味と具体例3つ|経済学的にはどうするべきなのか?

埋没原価の意味

埋没原価とは、過去に投資した費用のことで、現在の経済活動に大きな影響は与えないもののことです。

過去に支出した原価はもう取り戻せません。埋没原価は今後の経営判断に含めてはいけない費用です。

埋没原価にとらわれずに経営の方向を決めていくことが、事業には大切です。事業が立ちいかなくなっても埋没原価にこれだけの費用を掛けているのだからと続けていくと、さらに赤字になることもあるので注意しましょう。

埋没原価は経済学的にどう処理すべきか?

埋没原価は経済学的には、無視すべき存在です。

埋没原価は過去に支払われた費用なので、これから先の生活や事業には経済学的には関係のない支出です。埋没原価にいつまでも関わっていると、必要な判断ができなくなる可能性があります。

これから先の事業展開を考えたとき、埋没原価は最初から無いものとして、考えないようにする方法がベストの選択だといわれています。

埋没原価の具体例5つ

埋没原価を正しく認識するために、5つの具体例を挙げて御説明していきます。

埋没原価が気になると、初期費用だけでも回収しようとさらに投資を続けてしまう可能性があります。実際は回収できないことがわかっていても埋没原価が気になり、つい決断を先延ばしにしてしまう傾向が人間にはあるからです。

この心理を利用したマーケティング手法もあるぐらい、埋没原価は人の気持ちや決断力を左右する深刻な影響力を持っています。

埋没原価の具体例1:映画のチケット

映画の前売りチケットを忘れて映画館へ入ろうとした場合の埋没原価の例をご紹介します。

この場合、映画の前売りチケット代が埋没原価になります。新たにチケットを購入して映画を観るべきかどうかが問題となってきます。

埋没原価は経済学的には無視する存在です。観る価値があると判断したから映画館まで足を運んだのですから、このケースでは新たに映画のチケットを購入して映画を観賞することが経済学的には正解です。

支払った映画のチケットは埋没原価

前売りの映画のチケットを買うために支払った費用は埋没原価です。

埋没原価を無視しないと映画のチケット代を2倍払ったような気分になり、損をしてしまったという感覚に陥ります。映画もつまらなく感じられてしまいます。

あなたはその映画に1枚分のチケット料金以上の価値を見出していたはずです。埋没原価であるもう1枚のチケットのことは忘れて、本来の価値である映画のチケット料金だけに着目して映画を楽しみましょう。

埋没原価の具体例2:レストランの土日営業

埋没原価の例としてレストランの土日営業の例が挙げられます。

レストランによっては、夜だけ・ランチタイムだけ・休日だけなど、さまざまな時間帯に営業が行われるケースがあります。他の仕事を行いながらのレストラン経営など、現代はさまざまな形態が当たり前になっています。

あなたがどの時間帯にレストランを営業するかに迷ったら、店を開店したときに取り揃えた設備や備品は埋没原価として無視することが大切です。

家賃・備品・設備は埋没原価は埋没原価

レストランの経営では、家賃・備品・設備は埋没原価として考えます。

レストラン経営のために揃えた品は、どのような形態で営業しても必要ですし、取り返せない支出です。家賃もまた、店の開け閉めに関係なく必須の経費です。店を開けても閉めても変わらないこれらの費用はいっさい無視して、営業時間を考えましょう。

いちばんお客様が来る時間帯にレストランを営業して、あとは閉めておけば、高熱費などが節約できるので得策です。

埋没原価の具体例3:パチ ンコ

ギャンブルも埋没原価の例によく挙げられます。

ギャンブルは短時間に埋没原価が起こるので、負の連鎖が起きやすい遊行です。これだけお金を費やしたのだから出て当然だ、もっと儲かるはずだなどの心理が働き、さらに埋没原価を投入してしまう可能性があります。

ギャンブルは儲からないとわかっていながら、ついつい資金を費やしてしまうのが賭け事の心理です。埋没原価を思い出して、賢く遊びましょう。

今まで費やした金額は考えるべきでない

ギャンブルは大金をつぎ込むから出て当然だと考えがちですが、今まで費やした金額は埋没原価として忘れてしまいましょう。

ギャンブルはあくまで遊びと割り切り、過去も含めて使った金額を換算するのはやめましょう。それらはすべて埋没原価だからです。取り返しがつかない、使ってしまったお金は無視してしまうのが、どんな場合もベストの選択です。

埋没原価の具体例4:食べ放題

食べ放題はもとがとれないと覚えておけば、埋没原価にとらわれずにおいしく楽しむことができます。

食べ放題を堪能するポイントは、いかに楽しめるからです。食べ放題はお得だから元を取るまたはそれ以上に食べようという思考は、食事をつまらなくしてしまいます。

食べ放題の料金である埋没原価に気持ちがいってしまうと食事そのものが楽しめなくなる可能性が大きいので、気をつけましょう。

元手を取ろうとすることは経済学的でない

食事は料理を堪能することが目的なので、埋没原価である元手を取ろうとする行動は経済学的ではありません。食べ過ぎれば健康を害しますし、せっかくのごちそうが食べ過ぎでまずく感じられる可能性があります。

食べ放題はお客様が元手をなかなか取れないものだといわれています。人間はそんなにたくさんは食べられませんし、食べ放題は人件費や料理に掛かる手間や光熱費が省けるため、店側が儲かる仕組みになっているからです。

埋没原価の具体例5:恋愛

恋愛は相手にお金や時間をかければかけるほど別れにくくなるといわれています。

恋愛の埋没原価は、相手に貢いだ時間とお金です。結婚などはそれが顕著な例としてあらわれます。財産問題などで別れたくても別れられなくなり、裁判や慰謝料問題で泥沼化するケースもあります。

恋愛が上手くいっている間は気にならない金銭の問題も、別れるとなると大きな障害へと発展する可能性があります。気をつけましょう。

今までのことは考慮すべきでない

恋愛関係で別れる場合は、今までの2人の関係は金銭も含めてすべて埋没原価と考えた方がよいでしょう。

まれに恋人同士でも慰謝料問題に発展しますが、恋愛関係だったときにとった行動の数々は、埋没原価として忘れてしまうことがベストの選択です。それを行わないと、新たな恋愛に踏み出すことができないからです。

意思決定のために重視すべき指標は何か

意思決定のためには埋没原価を無視して、今とこれから先のことだけに目を向けていく必要があります。

過去を見て後悔している人は、埋没原価にとらわれ過ぎています。重視すべき指標は今です。これから先の未来を見据えていかないと、正確な判断を行うことはできません。

さまざまなケースを想定しながら機会費用を考えていくことが、意思決定には得策です。

機会費用の意味

機会費用とは、対象に費やす時間を計算すると、他の対象に費やす時間がどれほど犠牲になるかを計算した費用のことです。

ある選択をした場合に、他のあることをする目的やチャンスが無くなってしまう可能性を、時間による利益の損失費用と考えるやり方が、機会費用です。

機会費用の具体例3つ

機会費用とは時間の使用・消費の有益性・効率性に関係したビジネス用語です。

機会費用とは複数ある選択肢の中で、同じ時間内で最大の利益を生むものとそれ以外の選択肢との差を費用として計算したものです。また機会費用とは、オーストリアの経済学者フリードリヒ・フォン・ヴィーザーが生みだした経済用語です。

機会費用の具体例を3つご紹介していきます。

機会費用の具体例1:大学

大学に進学すると4年間は収入が得られませんが、大学に行かずに就職していた場合は収入が得られるので、得られたはずの1ヶ月×4年間の収入が機会費用となります。

このように大学に通っていた期間を時間に換算することで、機会費用を求めることができます。ただし大学へ通うとその後、就職したあとの給与が大学へ行かなかったときに比べて値が上がるので、長い目で見ると同じ給料かまたは生涯賃金が上がるという見方もできます。

大学の機会費用は高い

大学の入学金や教育費は高額なので、進学しなかったと過程して働いた場合の給与と比較したとき、機会費用も高額になります。

大学進学者のように時間当たりの機会費用が高い人は、基本的に無駄な時間は過ごさないと経済学的には考えられています。

機会費用の具体例2:社長の雑務

社長が雑務を行うケースに、機会費用が潜んでいます。

中小企業の社長などは、雑務も自分でこなさなければなりません。コスト削減のために、社長でもできる事務や経理・掃除などの雑用はやってしまおうと思いがちです。しかし、これらの雑務を行う時間を別の有意義な時間に使うことも社長としてできるはずです。

この場合、社長が雑務を行っている時間が機会費用になります。

大きく機会費用を失っている

社長職は自給に換算すると高額なので、雑務を行う時間が多いと、大きく機会費用を失っていることになります。

経済学的に考えると社長が雑務をする時間の機会費用は高いため、雑用のために人を雇った方が得策だと考えられます。社長は営業や経営判断などの会社の利益に直接つながる仕事を行った方が、機会費用を失わずに済みます。

機会費用の具体例3:専業主婦

専業主婦の人がもしも正社員として働いていたらと想定したときの生涯賃金が、機会費用になります。

正社員として定年まで働いた場合の女性の生涯賃金は約2億円という統計もあります。専業主婦の人が生涯賃金から社会で働いた分の給料を差し引いた金額が、機会費用になります。

働かなかった分が機会費用

専業主婦の場合は働かなかった時間が機会費用になります。

これは経済的に単純に時間を計算した場合の結論です。専業主婦として家事や子育てをしながら家庭をしっかり守ることにより、家族の健康や夫の仕事の支援ができています。近所・親戚付き合いや行事や学校の役員など、専業主婦でなければできない仕事がたくさんあります。

家事を時給に換算すると正社員の給料と変わらないので、専業主婦が損だとは一概にはいえません。

意思決定の際に埋没原価ではなく機会費用を考慮すべきである

意思決定に大切なものは埋没原価ではなく機会費用です。

埋没原価と機会費用について詳しく例を挙げて検証してきました。どちらも判断を下す際に有益となる経済学的な考え方です。

しかしどちらかというと、過去の支出のため回収不可能で無視すべき存在である埋没原価よりも、想定したもしもの時間を換算して現在の賃金と比較する機会費用の方が、未来を変えることができる分、意思決定には重要な要素となっています。

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